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投稿者:IF


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終了アニメーションと着ぐるみ特撮の合体、変形、爆発! 水本博之の映像世界

「かいじゅうたちのいるところ」とは今、ココである。国内外で絶賛の怪獣のための映画

  • 日程
    2010年03月06日 ~ 2010年03月14日

  • 時間
    15:00

  • 会場
    渋谷2-10-2 イメージフォーラム・ビル4F


イメージフォーラム・フェスティバル2005で入賞、バンクーバー国際映画祭、釜山国際映画祭で話題を読んだ水本博之の映像個展。凝った造形の怪獣とアニメーションの衝突、共存による異世界の表現。「かいじゅうたちのいるところ」は今、ここであり、世界は常にまとまりを欠いている。

http://www.imageforum.co.jp/cinematheque/938/index.html

場所:イメージフォーラム・シネマテーク 渋谷区渋谷2-10-2

日付 3:00 5:00
3/6 A   B
3/7 B   A
3/13 A     B
3/14 B   A

料金:当日700円 会員500円 2回券1,000円

Aプログラム

最果ての辺境 ビデオ/2分/2004
合成を多用したアニメーション。フラミンゴが眠っている中を車が行く。スーツの男が車から降り、パソコンで作業している男をスクリーンで眺めている。突如頭上に巨大な鍋が飛来して中の液体をぶちまける。白くつぶれた顔の幽霊は次の作品「2つの旅とコーヒー」に引き継がれるモチーフ。この作品以降積極的に合成処理を用いることをしなくなった。あまりにも簡単に合成ができてしまうから。

2つの旅とコーヒー ビデオ/16分/2004
本作は3部構成で手法ごとに、実写編、アニメーション編、合成編となっている。第1部で衝動を抑えて制作し、第2部の後半は実制作、作者自体も半ばトランス状態で作る。というようなことを考えていた。「最果ての辺境」も同様のことをしているが、これ以降、作品制作自体に衝動をぶつけるような態度は少なくなった。

家と映画と遊星 ビデオ/14分/2005
兄弟と家の物語。そして、この物語を映画として撮る男が登場する。彼ら登場人物たちは、突如現れた異星人によって次元を侵略され、映画の中と外の境界を失ってしまう。本作でエクスプロラ星人が初登場し、対話型宇宙人として活躍する。

深海から来る音 ビデオ/21分/2006
本作では、役者には可能な限り好きに振舞ってもらい、あとから再構成するというような形をとって編集した。もちろん、「ここを歩いてくれ、会話してくれ」程度の指示はしたが、シナリオも渡していないし、設定も詳しく話していない。だから振る舞いが意図とは別の“素”であることも多い。それはホームビデオのような記録ともいえるのではないかと思う。フィクションなのだがノンフィクションの要素を持っている。このおかげで物語の進行とは別の奥行きが出ているのではないかと思う。エクスプロラ星人登場、第2作目。

長い旅 ビデオ/2分/2006
木炭、パステル、サインペンによるドローイングアニメーション。原画自体は「最果ての辺境」よりも前に制作した作品。2006年に再撮影した。海老の大群が飛んだり、人の口に入ったりするが、最後には宇宙へ帰っていくというお話

舞いあがる塩 ビデオ/18分/2007
西の大陸へ旅に出た男が行き倒れた。世話になることになった村の近くには塩湖があり、下宿先の親子は塩の作り手で村全体も塩の産業で成り立っている。しかし最近、塩の湖は干上がり、周囲の大地から塩が噴出すようになっているという。カットごとに手法が変わることを前提にしたアニメーション。手法の一貫性による物語に従属した印象を嫌ったため。実写による制作も考えた作品。

Bプログラム

気球α号の墜落 ビデオ/34分/2009
この映画の世界観は大風呂敷を広げているが、ビジュアル化できないシーンや設定は見せずに面白くすることを考えた。風景の断片をコラージュして、SF空間を生み出すことも発展の余地がありそうだ。それでも製作体制の厳しさから、予想よりもできることは少なかったが、似た規模のSFはならば次はもっと良いものが撮れるのではないかと思っている。

買物袋と馬の親子 ビデオ/3分/2009
友人へ贈った作品だが、「蟻食の潜む街路」の撮影が終わって最新作アニメーション「いぬごやのぼうけん」への過渡期的作品にあたる。同じ手法、同じカメラでありながら、陰惨な「蟻食の潜む街路」とは全く違う世界を作り出すことを心がけた。衝動や暴力、怒り、不安などとは無縁の作品である。そういう内容のものを作るのは初めてであった。

蟻食の潜む街路 ビデオ/31分/2010
「舞いあがる塩」が手法の一貫性を拒否したのに対して、「蟻食の潜む街路」は終始同じ手法で撮影した。「舞いあがる塩」はカット同士のぶつかり合いによる表現の奥行きを意識したのに対して、本作ではストーリーを追い、人形を動かすことに重点を置いた。2010年に再撮影と編集の手を加えている。

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