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終了鶴崎正良 個展「絵/詩/小説」

鶴崎正良の絵と、しおかわ民(鶴崎正良)による詩と小説を展示します。

  • 日程
    2016年01月11日 ~ 2016年01月30日

  • 時間
    00:00

  • 会場
    路地と人

家の前を川が流れている。
福岡県柳川市三橋町を流れるこの川は沖端川といい、
村人には、「しおかわ」という名で呼ばれて来た。

この地で生まれ育った私の父、正良は、
高校の美術教師をする傍ら、
黙々と一人で絵を描き続けて来た。
その絵には、川の傍に続く土手、静物、
人形などがモチーフとして登場する。

10年程前、父は思い立ったように沢山の詩を書き、
自ら本に纏め上げた。
ペンネームは「しおかわ民」。
しおかわと、正良の父、民夫からとられている。

鶴崎正良初の東京での個展となる今展覧会は、
絵の展示に加え、合わせて制作された、しおかわ民詩集『回想譚』、
小説『幼年時代』から構成される。

近過ぎてよくぶつかり、
今まであまり見ようともして来なかった
父を見る、という行為からは、
しおかわの傍らで今日も表現を続ける
一人の人間の営みがあらわれて来る。

(観察と編集/鶴崎いづみ)
 
 
 
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鶴崎正良 個展「絵/詩/小説」

会期:2016年1月11日〜1月30日
時間:月木金/18時〜21時
   土日祝/13時〜20時 
   (火水休み)
会場:路地と人 http://rojitohito.exblog.jp
企画:観察と編集 http://kansatsutohensyu.blogspot.jp

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鶴崎正良
1950年福岡県柳川市三橋町生まれ。佐賀大学教育学部特設美術科卒業。
生家にアトリエを構え、高校の美術教師をする傍ら、油絵を描き続ける。
主な受賞に、1981年、西日本美術展優秀賞受賞。1997年、谷尾美術館大賞受賞。
グループ展・個展、数回。現在無所属。
最近では、しおかわ民として詩や小説の制作もおこなう。

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会期中イベントあり 
※詳細は路地と人のウェブサイトをご覧下さい。
1月11日〈オープニングイベント「朗読室」〉 
1月24日〈冊子『ある』座談会 絵からみる体癖〉
 
 
 
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 薔薇を捧ぐ

「私試験のある日はパンツはいてないのよ」
おきゃんな瑞瑞しい美貌な女の虹の架け橋は
巨大なアーチの光芒を放ち
大空から紫色のトランクスをはいたボクサーが
パッヘルベルのカノンのリズムに乗って
七色の落下傘でゆっくりとおりてくる
あの男チャンプかしら
バラの花束を胸に抱いてあなたにあげる
蓮華の中の白骨 飛行機雲のはかなさ
化粧をおとして沐浴すれば
マリア マーガレットの清らかな響
ジャスミンの香りが目にしみてそして
ほらそこに
蛇使いの鼾が

(しおかわ民 詩集『回想譚』より)

キーワード:

/ / 小説 / 展覧会 / / オルタナティブ


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