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投稿者:IF


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終了 映画の詩学と考古学:ヴェルナー・ネケス作品集

ドイツの著名な実験映像作家であり、"映画前史"の研究家、コレクターのヴェルナー・ネケス。本プログラムでは彼の代表作を特集上映する。

  • 日程
    2009年10月24日 ~ 2009年10月25日

  • 時間
    17:00

  • 会場
    渋谷2-10-2 イメージフォーラム3F

ヴェルナー・ネケス

1944年生まれ。ドイツを代表する実験映画作家であり「映画前史」の研究家、コレクターの第一人者。20年以上にわたって映画前史に関するさまざまなオブジェをコレクション。主な作品に『フィルム・ビフォー・フィルム』(85)『ジュム・ジュム』(67)『ユリシーズ』(82)など。

受付:一般700円 会員500円

上映作品

10/24 17:00
詩集「ディヴァン」  ヴェルナー・ネケス/16ミリ/60分/1973

音楽:アンソニー・ムーア
この映画は次の5部からなるアンソロジー・フィルムであり、『ヒュニンゲン』は独立しても上映される。1部『スン・ア・ルム』(16分)2部『アルテルナティム』(15分)3部『カンティレーネ』(17分)4部『モト』(16分)5部『ヒュニンゲン』(21分)イスラム教徒の有名な作品やゲーテの「西東詩集」を想起させる題名のこの作品は一種の詩的なアルマナック<ごった煮>である。そこにはネケスの初期作品を思い出させる習作や『T-WO-MEN』の未使用フィルムや、全く新しい実験を試みたフィルムが詰め込まれ、一見無秩序なスケッチブックの中でネケスらしい要素が全体にちりばめられている。

10/25 15:00
フィルム・ビフォー・フィルム ヴェルナー・ネケス/16ミリ/83分/1982

映画が発明される遙か以前から「動く絵」の歴史は始まっていた。時代に先んじた発明家たちは、光の効果にまつわる科学的発明や遠近法など空間の法則を利用して、映像を動かす夢を実現しようとしてきた。それは時には情報を伝えるためであり、時には空想を誘うおもちゃであった。 20年以上にわたって、ヴェルナー・ネケスは「映画考古学」に関する品々を蒐集してきた。その多くは映画前史のなかで忘れ去られたものだった。『フィルム・ビフォー・フィルム』でネケスは彼自身の貴重なコレクションから数多くの品々を我々に見せ、その驚くべき関連や先駆性を示してくれる。

10/25 17:00
T-WO-MEN  ヴェルナー・ネケス/16ミリ/90分/1972

この映画のタイトルの文字の区切りは、映画の”水平的な読みの可能性”を指している。この映画の最もささやかな情報は、受容者の心の中で2つの別々の映像が1つに合わさる事である。フレームAとフレームBがソーマトロープの効果で重なりあい、映画的情報を伝達する最小単位である”運動素”を形成する。映画の言語をかたろうとする者は、この”運動素”の要素かそれらの集合かを分析せねばならない。”運動素”はフレームとの差異によって決定される。差異が全くなければ静止のイリュージョンが生まれ、少しずつ異なると動きが生じ、そして全く異なるといろいろな形の合体というイリュージョンが現れる。この作品の 1、2、4部では映画の”水平的”読み、3、5部では”水平的及び垂直的読み”の例を示した。
(ヴェルナー・ネケス、『T-WO-MEN』の美学的構成についてのコメント)

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