骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2008-09-03 19:00


まるで夢のように、とらえどころが無い愉しみ『夢のまにまに』クロスレビュー

劇中鈴木清順監督が出てきた時にはビックリ。その姿も含めて少々痛々しいが、未だ若い人たちと共にはたらいていることに感動。ちょっとしたボーナス。
まるで夢のように、とらえどころが無い愉しみ『夢のまにまに』クロスレビュー
  • 今年で90歳を迎える木村威夫監督

(C)2008「夢のまにまに」パートナーズ

ウェブダイスユーザーの方に『夢のまにまに』の試写会に行って頂き、作品の
レビューを書いて頂きました。

鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』などで知られる日本映画美術の巨匠、木村威夫監督作品。最近ではショートムービー『街』(03年)や、中編作『夢幻彷徨』(03年)を監督して映画美術だけでなく監督としても活動を行っているが、長編としては『夢のまにまに』が
デビュー作となる。

■木村威夫監督のコメントー

この映画の一番初めのイメージは私の文学作品です。しかし、それをそのままシナリオ化するのは難しかったため、不可能なものを捨て、映像になりやすいところを映画に生かしました。
これは、私の心の中の一端の世界です。この映画の一つの特徴は俳優の演技と無機物が一緒になって進行しているところです。内容はここでは詳しく明かしません。どうぞご研究ください。

『夢のまにまに』
10月18日(土)より岩波ホールほか全国順次公開
公式HP:http://yumemani.com/intro.html

監督:木村威夫
脚本:山田英樹/我妻正義/木村威夫
出演者:長門裕之/有馬稲子/井上芳雄/永瀬正敏/上原多香子
宣伝:ジョリー・ロジャー 配給:パル企画

キーワード:

試写会 / 鈴木清順 / 木村威夫 / 舞台美術


レビュー(5)


  • まいこっこさんのレビュー   2008-08-25 23:08

    『夢のまにまに』クロスレビュー

    先日2008年10月18日より岩波ホールにて公開される、「夢のまにまに」という映画の特別試写会にこちらの応募招待にて見に行ってきました。90歳の新人監督・木村威夫監督が織り成す、過去現在・未来をつなく人間絵巻というキャッチコピーにもそそられていました...  続きを読む

  • ほたるさんのレビュー   2008-08-26 21:57

    『夢のまにまに』鑑賞しました

    今年90歳の監督の初長編作品とのこと。 映像にまず心を奪われる。合間合間に切り取られる花やシーツの印象的なシーン。 体が不自由で家をほとんど出られないにも関わらず口紅を差して恥らったように微笑む妻。ピアノを弾く爪先もほのかに色づいて、そんなちょっ...  続きを読む

  • kikoさんのレビュー   2008-08-26 23:47

    「夢のまにまに」

    鑑賞させて頂きました。ご招待ありがとうございます。 90歳の新人監督作品。 木村氏は監督こそ初だが、美術監督では多数の作品を手がけた人である。 そうした監督の人望か・・・各界からの豪華キャストの映画でした。 映画学校の先生と生徒の...  続きを読む

  • まつばらあつしさんのレビュー   2008-08-30 11:04

    まるで夢のように、とらえどころが無い愉しみ

      ◆まるで夢のように、とらえどころが無い愉しみ 〜夢のまにまに クロスレビュー〜 「夢のまにまに」とは、本当に巧く付けたタイトルだと思う。劇中で主人公の木室が買う銅版画のタイトルが「夢のまにまに」。それが映画のタイトルでもあり、内容を...  続きを読む

  • ゆめさんのレビュー   2008-08-31 22:54

    終わりゆく命と終わらせる命

    とにかく映像が美しい。夢と現実を行き来する幻想的な空間。どこか古めかしい感じがするがそこが逆に郷愁を感じる。 ストーリーはというと、すっきりしない。主人公の木室、妻のエミ子、精神を蝕まれていく学生の村上。それぞれが解消しようのない痛みを抱え...  続きを読む

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