骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2009-06-11 23:30


まさに実録ミッキー・ローク! 『レスラー』クロスレビュー

「輝きをスクリーンから放って見せて、再び映画界というリングに上ったミッキー・ロークに拍手を送りたい」―ミッキー・ローク完全復活!
まさに実録ミッキー・ローク! 『レスラー』クロスレビュー
(c)Niko Tavernise for all Wrestler photos
レスラー01

アメリカ本国での配給さえ決まっていない無名の低予算映画が、2008年のヴェネチア国際映画祭で大旋風を巻き起こした。審査委員長を務めたヴィム・ヴェンダースが、「映画祭の規則を曲げ、グランプリと主演男優賞の両方を贈るべきだ」と主張したこの作品は、最高賞である金獅子賞を受賞し、一躍世界の注目を集める。
その話題性とクオリティの高さを証明するように、2008年12月17日、わずか4館でスタートしたアメリカの先行上映では、終末のスクリーン・アベレージで『ノーカントリー』を上回る脅威の5万ドル越えを記録した。

80年代に人気を博したスター時代から人生のどん底をなめた男ミッキー・ロークの全身全霊をこめた演技は、アカデミー賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などの名だたる映画賞の主演男優賞を総ナメにした。全世界の映画賞54冠に輝いた今年最高のヒューマンドラマは、人間の可能性には限りがないという希望を与え魅了する。


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人気レスラーだったランディ(ミッキー・ローク)は、今ではスーパーでアルバイトをしながら、かろうじてプロレスを続けている。ある日、長年のステロイド使用が祟り、心臓発作を起こしてしまう。「命が惜しければ、リングには立つな」と医者は病院で目覚めたランディに告げる。妻とは離婚し、一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とも疎遠で、ひとりになってしまったランディ。せめて娘との関係だけは修復しようとするが、冷たくあしらわれ、さらに好意をもっていた顔なじみのストリッパー キャシディ(マリサ・トメイ)にも振られ…。

人生に立ち向かう男の生き様を見せつけるヒューマンドラマとして賞レースには欠かせない注目作を是非お見逃しなく。



『レスラー』
2009年6月13日(土)より、シネマライズ、TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ミッキー・ローク、エヴァン・レイチェル・ウッド、マリサ・トメイ、他
主題歌:ブルース・スプリングスティーン 「ザ・レスラー」
2008年/イギリス/95分
配給:日活
※詳細は公式サイトにて


レビュー(4)


  • まいこっこさんのレビュー   2009-05-13 13:08

    ミッキー・ローク復活!

    好きなことを続ける人間の生き様を描いた映画である。観る者の立場によってこの映画の印象はかなり違うであろう。私は何かを深く考えさせるメッセージのある映画だと思った。 悲しい男のお話だ。ショービジネスで いったんヒーローになってしまうと 死ぬまで そこ...  続きを読む

  • ゆきがめさんのレビュー   2009-05-13 21:50

    復活のミッキー・ローク 「レスラー」

    ま、スポーツ物には、結構ある話だと思いますが、レスラーが主役というのは、珍しいかな。野球、サッカー、ボクシングなどはあるけど、レスラーって珍しいよね。日本だと、キン肉マンくらいかな。 この映画で知ったのは、プロレスは、ちゃんと事前に打ち合わせを...  続きを読む

  • 山中英寛さんのレビュー   2009-05-18 04:56

    リングに賭けた、寂しい男の輝ける人生に拍手!

    この作品を見ながら常に感じていたのは、主人公のレスラーの背中の寂しさ、だ。それは、家族からは捨てられるように離ればなれとなり、トレーラーハウスの家賃も払えられないくらいに日々の生活にも苦労している、孤独な人生を送る男の悲しさによるものに他ならない。だ...  続きを読む

  • まんとひひさんのレビュー   2009-05-21 15:34

    ミッキー・ロークの代表作

    再起再生をかけたスポ根映画の大御所といえば最近記憶に新しいのは シルヴェスター・スタローンのロッキーシリーズ最終章?が頭にすぐ浮かびますが 「レスラー」はまったく違う作品でした 全編ドキュメンタリータッチで描かれるこの作品は まさに実...  続きを読む

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