2015-05-12

「レイシスト・カウンター」を封印します このエントリーを含むはてなブックマーク 

昨日5月11日の午後、野間さんと1時間ほど電話で話し、「レイシスト・カウンター」を今月末の福島での福島民団主催の上映を最後に封印します。昨日、ATSさんに返信ツイートした時には10月の札幌での上映企画で封印しようと思いましたが正確に上映日程が決まっている福島での上映会以外は主催者に連絡を取り中止することにしました。理由は、この件に関してきちんと対応したいと思い、できるだけ早く封印することにしました。

[Forces of Oppression : 映画『レイシストカウンター』について]
http://kdxn.tumblr.com/post/118618041535

今作を作った動機はチラシ、公式Web
http://rcounter.net/ 
(この公式Webも封印になり次第、冒頭のページに封印の旨のみ書いて他のページは削除します)、映画の冒頭でも書いているように在特会などの排外主義の人種差別デモとカウンターの「どっちもどっち」の意見などはありえず、レイシストをしばき隊(現C.R.A.C.=Counter-Racist Action Collective、対レイシスト行動集団)、プラカ隊、社会的正義から立ち上がった者、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った総称でありセクシャル・マイノリティ)、 サッカーの右傾化を憂えたサッカーファン、K-POP好きの女子高生、右翼/保守の立場から在特会に異議を唱える者、男組、在日の方などさまざまな人たちが路上で声をあげてカウンターしている事実を、こちらもカウンターをする者として知っていて伝えたかったからでした。

今作が撮影や音声、編集など技術的に稚拙なのは上映後トークでも語っているようにこちらが認めるところでもあり、それでもなお伝えるべき内容であると思い2014年10月に始めの編集を終えました。今朝削除されましたがルーフトップのインタビュー 

http://rooftop.cc/interview/150429015515.php 

でも言ったように2013年9月に今作を作ることを野間さんに相談して野間さんからインタビュー撮影したほうがいい方を複数挙げていただきました。そこから今作のリスキーさを含めて作るべきか葛藤がありましたが、このカウンター活動の起点である「レイシストをしばき隊」の野間さんをまず撮影しなければと思い2013年12月15日に野間さんの撮影に向かう途中で自転車同士の当て逃げ事故に遭い、全治2ヶ月の左肘陥没骨折になり撮影を延期(12月15日は激痛の中、野間さんの撮影場所に向かいインタビューを行おうとしたが激痛でインタビューにならず野間さんにもアイシングしたり気遣ってもらいインタビュー撮影はせず。翌日に病院に行き陥没骨折が判明)。その後、ギブスが取れてから撮影を再開したのが今作でした。

そして撮影した映画は出演者全員には確認で見ていただきました。その段階で松沢呉一さんと中川敬さんから「作品のクオリティの問題もあり自分の出演シーンは削除してほしい」旨の返信をいただき、削除しました。お2人には削除にはなりましたが撮影させていただいたのもあり、協力のクレジットの許可をいただき協力でエンドクレジットに名前を載せさせていただきました(後に、もう1人の一般人のカウンターの方が収録時コメントと現状に乖離があるためという理由から辞退があり削除しました)。それで出来たのが今作です。そのため、野間さんは全編を見たと思っていましたが、昨日の電話で「酷すぎて最後でまで見ることが出来なかった」と聞き、初めて最後まで見ていないのを知りました。ただ、幾つか「こう直したほうがいいのではないか」のアドバイスをいただき(「ヘイトスピーチに反対する会」での字幕など)、直しました。

今月末の福島での上映会は主催者と話しあい、上映会をするか決めます(上映会が決まったととしても、上映会のトークゲストでこちらと共に決まっている辛淑玉さんにも伝えて福島上映のトークゲストの参加の有無の確認をします)。

なお、残り1回の福島での上映ですが「HAPPY」の箇所は削除して「どうげんぼうず」の表記も削除しました。

今回、こちらが至らないことが多く、さまざまな点で多くの方に迷惑をかけ申し訳ありませんでした。

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わたなべりんたろう

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わたなべりんたろう

“「ショーン・オブ・ザ・デッド」の監督・主演コンビの傑作「Hot Fuzz」の公開署名運動をしています。 <Twitter> http://twitter.com/RintaroWatanabe ”