石井岳龍(石井聰亙)監督は現存する監督で一番影響を受けている監督だ。中学時代に公開時に「逆噴射家族」を有楽シネマで観て「こんなに自分の気持ちにフィットする映画を作る監督がいるとは!」と感動した。音楽の使い方、ユーモアの感覚...全てが早すぎたし、実際、日本での公開時の今作の評価は決して高くなかった。「何でだよ!」と思っていたら、NYやドイツなどの海外上映時に高評価なのが伝わってきて「やはりそうだよな」と思ったものだ(中学生らしくもあるがw)。
その石井さんとはひょんな縁でトークさせていただくようになり、今までに10回近くトークをご一緒した。始めはこちらも企画に参加したシネマート六本木の「ATG特集」上映だったと思う。その後は石井さんの「DVDbox」第二弾発売時に今はなきHMV渋谷で石井さんと小嶺麗奈さん(「水の中の八月」主演)とトークさせていただいたり(他にも「DVDbox」第二弾発売時の京都での石井作品上映に自費でかけつけ朝までの飲みに参加したことも忘れられない)、こちらの監督作「3.11日常」のオーディトリウム渋谷での上映時の初日にも光栄にも石井さんにトークに出ていただいた(「生きているものはいないのか」上映時のトークも数回、司会させていただいた。この縁でムラジュンさんや渋川さん、染谷くんと出会った)。
次はそのトークの一つ。
<『DESTROY YOURSELF All about 石井聰亙in Tokyo』初日舞台挨拶レポート>
http://www.eater.co.jp/liverepo/liverepo19.htm
[抜粋]
わたなべ「(『逆噴射家族』は)イタリアのサルサ映画祭でもグランプリを獲っていますが、海外でうけたことに驚いたそうですね。」
石井「外国の映画祭に持って行きたいという事にびっくりしたし、自分の意図と違うところで映画って見られるんだなと。もちろん、世界中の人に楽しんでもらいたいという思いはあったんですが、海外ではうけないと思っていましたね。」
わたなべ「ノイバウテンのブリクサも気に入って、『半分人間』(24日上映)の監督に抜擢されましたね。」
石井「映画のパワーですね。監督の意図なんてちっぽけなもんなんですよ。こういう人に観てもらいたいと思って、お客さんを思い浮かべて撮ってみても、その通りになった試しはありませんし。不思議です。それも映画の魅力でしょうね。」
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石井さんと出会えて交流させていただいているのには本当に感謝しています。
<余談>
・「3.11日常」の応援コメントは石井さんからもいただいています。
あらためて石井さん、ありがとうございます。
<「3.11日常」応援コメント欄>
http://www.311everydayliving.com/comment.html
・昨日会った「世界共通の映画好き」仲間のArichiさん(ダンカン(・ジョーンズ)経由で知り合ったダンカンの映画学校時代の友人で映画美術スタッフ)、オーレさん(ノルウェー人で日本在住の映像作家。Eテレの番組など演出)の二人にも「ELECTRIC DRAGON 80000V」をすすめて中野のスタバでiPhoneで「ELECTRIC DRAGON 80000V」の予告編をyoutubeで見せたばかりだった。