2012-12-31

ロンドンでのこと/マイク・フィギスとの出会い このエントリーを含むはてなブックマーク 

既に帰国した日から10日経ったうえに大晦日だがロンドンに12/14出発、12/21帰国で行ってきたことを書いておく。

メインの目的は35mmフィルム存続活動(デジタルとの共存)で製作中のドキュメンタリーでエドガー(・ライト)&サイモン(・ペグ)とマイク・フィギスを撮影取材すること。

12月始めにエドガーとメールをやり取りしたところ、新作「The World's End」の撮影が12/21に終了することが分かった。ドキュメンタリーの撮影取材も目的だが、せっかくなので撮影現場も見てみたかった。トロントに行って「スコット・ピルグリム」の撮影現場は少し見たが、エドガー&サイモン&ニックのthe Blood and Ice Cream trilogy(Three Flavours Cornetto trilogyとも言う)である「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホットファズ」に続く最終作は機会があるなら是非見たかった。サイモンには8月にツイッターで「多分OKだよ」と言われていたのでハードな撮影とはいえ、まずはロンドンに行かないと始まらないので行ってきた。エドガーから「現場に呼べるタイミングがあったらメールする」ともあった。

行く1週間前にロンドン行きを決めて飛行機もどうにか取れて行って来た。結果としてはエドガーの「The World's End」の現場に行くことは出来なかった。密に3、4回のメールをエドガーとやりとりしたが「ハードな撮影で、今回来てもらえず本当に申し訳ない」とのことだった。こちらも無理にでも行こうとはもちろん思わないし、心魂込めて集中しているところを邪魔したくないので撮影取材は「またの機会に」ということになった。

理由の一つに「The World's End」は秘密主義の作品なのもある。DVDの特典にも入っているが「ホットファズ」「スコット・ピルグリム」は動画日記などをネットに随時上げていたが(リハを含む)「The World's End」は撮影終了後に公式画像をやっと1枚発表しただけだった。「未知との遭遇」や「インディ・ジョーンズ」シリーズのように観る前に何も知らないで楽しんでほしいのが狙いだ(オマージュの対象が「ショーン」がホラー、「ホットファズ」がアクション、「The World's End」はSF)。

マイク・フィギスは夏にツイッターでやりとりしたところ、フォローしていただいた(同じようにツイッターでやりとりしたらフォローしていただいた方にウィリアム・フリードキンとパム・グリアがいる。どの方もフォローされたときはとても驚いた)。相互フォローすれば、ツイッターのメール機能のDMが使えるので撮影取材の旨を伝えると、アシスタントのタラさんのメルアドを教えてくれて、タラさんを通じて取材日程を詰めていき、12/19にマイク・フィギスの事務所に一人で行き、撮影取材してきた。

代表作の「リービング・ラスベガス」などの作品や風貌から厳しい方かと思っていたら、気さくで優しい方だった。インタビューも40分予定が1時間ほど時間を割いてくれた。フィギスの「Timecode」(00)は日本未公開&未ソフト化でケーブルチャンネルで数回放送いたのみの作品だが、デジタルで撮影した先駆的な作品で12/29の日記に書いたように( http://www.webdice.jp/diary/detail/7781/ )フィギスには「デジタル・フィルムメイキング」の著書もある。

とにかく、フィギスとの出会いは刺激的であり、今後のこちらの指針にもなるものだった。この出会いにとても感謝している。


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わたなべりんたろう

ゲストブロガー

わたなべりんたろう

“「ショーン・オブ・ザ・デッド」の監督・主演コンビの傑作「Hot Fuzz」の公開署名運動をしています。 <Twitter> http://twitter.com/RintaroWatanabe ”