Godspeed You! Black Emperorなき今、いまやConstellation Recordsの看板バンドとなったDO MAKE SAY THINK。個人的にアルバムが1st〜[& Yet & Yet](3rd、名盤です)、あとのEp一枚くらいまでしか聴いてなかったので、最近のBroken Social Sceneとの絡みも知りつつ、どんな演奏になっているのかワクワクものだった。
toeが始まった瞬間くらいに会場に着く。久々観たけど、どんどんアレンジが変わっていって正直一曲目とか新曲かと思った。音が良いduoなので、アンサンブルの絡みも団子っぽく聴こえないからすごく気持ちよい。今日のヤマちゃんのMCは「明日のアラバキのため今日仙台入りだから、だれか機材車運転手募集」、そして「ゆとり教育」についてでした(爆。しかし、toeの時の会場が異様に暑かったのは何故だったんだろ?
で、DO MAKE SAY THINK。まず言えるのは、最初の3枚の頃のちょっと霞のかかったサイケっぽさから、もっと表情が豊かになったというか、とにかく初期の頃にはあまり感じなかった「ポジティヴなエネルギー」みたいのが曲の端々にあって、なによりダイナミクスのレンジが凄く広い!あとは思ったことを箇条書きに。
・入れ墨上等の長身の兄ちゃんのグレッチのギターは1弦ペグごと無く、ピックアップもフロントがごっそり無くなっててシール貼りまくり(でも何故かモーターサイクル系のシールが多かった)。とにかく子供のようにキャッキャしながらエモくギターと戯れる。
・ベースはフレーズからなにから凄く個性があって好きだったなー。3本ステージにあって、曲によって持ち替えたりだけではなく、ギターのヒトもベースを持って2人で弾いてたり。途中ベースに深いリヴァーヴをかけてボディを叩いている音がティンパニに聴こえたりして面白かった。オレも持ってるBOSSのフット・サンプラーでカオスなノイズ作ったりしてたな。
・ドラムが2台だったんですが、なんとびっくり2人とも左利きセッティング。最初ぜんぜん気が付かなかったんだけど、気が付いた時のインパクトは相当だった。そうそうないよね、そんなシチュエーション。
・中盤で「みんな鍵持ってるでしょ?みんなで鳴らしてみてくんない?」みたいな感じで、オーディエンスが持っている様々なキーホルダーの音が会場に所狭しと響く。メンバーの何人かがオーディエンスに指示して、その音で曲のバックグラウンドを作って行くんだけど、これはナイスアイディアですねー。すごく良い雰囲気出てた。
・とにかく管、バイオリンの役割が多い。メロディラインはほとんどこの2つが担っていて、盛り上がる時のロングトーンがヒトの叫びみたいにインパクトがあって気持ちよい。Broken Social Sceneを思い出すことしばし。ま、バンドにいるんだし当たり前か。
・ギター一本からオフマイク(マイクに離れて)でバンドの全員がコーラス、そのあとアンサブルがもの凄い早さで高揚し、一挙に爆発。その小さい音と大きな音との差し引きがとにかく爽快。人数も9人だから、全員で最大音量になるともう凄い音圧なんだよね。
・とにかく曲のアイディアが満載。ざっくりしてて、ともすれば大雑把になりすぎるくらいのブレイクやリフが目白押しなんですが、いい具合に曲の自由度を想起させるところに落ち着いていて、自然と笑顔になる感じ。そういった感じは、ここ最近の彼らのスタイルなんでしょうね。昔はもっとストイックなイメージだったから(まあ、それはそれで凄く好きだったんだけど)、そのあいだに凄いいっぱいチャレンジがあったんだろうなーとしみじみ感じた。
アンコール入れて1時間半くらい?一回もだれた感じもなく、とにかく楽しかったっす。
ちなみにtoeも彼らも明日は仙台。打ち上げもしないで早々に荷物をまとめている姿がなんかけなげでした。でも明日東京から行くのも大変だもんね。アラバキ、晴れるといいねー。空の下で見る彼らも、かなり気持ちよさそう。
ちなみに明後日は遂にAuteche @ リキッドだー。はー、楽しみすぎる。