今日の朝日新聞朝刊に篠原哲雄監督による森田芳光監督への追悼文が載っている。篠田監督は「悲しい色やねん」から「未来の想い出」までの森田作品の助監督をつとめた。
抜粋/監督が変更した台詞を僕が事前に俳優に伝えるのを怠ってしまった時、森田監督は「伝えなかった助監督を殴っておきますから」と謝ってくれた。翻って監督は大勢のエキストラの対応に追われていた僕にこそっと「お前の状況は分かるけど、やるべきことはやれ」とたしなめてくれた。この一言で何と救われたことか。
映画は俳優とスタッフが一丸となるチームプレーの良し悪しで変わるということは森田(芳光)組から学び、今も肝に銘じている。そして映画の出来不出来は全てのカットに精神を注ぐ監督の力量で決まるということも森田さんから教わった。感謝に堪えない。