発売中の「レコード・コレクターズ」の伊藤秀世氏と寺田正典編集長によるデイヴ・メイソンのインタビューが抜群に面白い。ウィンウッドとの出会い、トラフィックの脱退の経緯、ストーンズの「ベガーズ・バンケット」、ビートルズの「サージェント・ペッパーズ」への参加、ジミヘンとの出会い(ディランの当時の最新作「ジョン・ウェズリー・ハーディング」を聴く会というのが8~9人で行われ、そこにジミヘンもいて’All Along The Watchtower’を気に入ってメイソンとミッチ・ミッチェルとカバーすることになった)、デラニー&ボニーとの出会い(ザ・バーズ時代のグラム・パーソンズから教えられる)、ジョージ・ハリソンやクラプトンとのエピソード、'Save Me'(80)のマイケル・ジャクソンとデュエットした経緯など。
これらを飾らない語り口で話すのがまた堪らない。
「楽譜が読めないし書けないので、何事も直感で試す。そのためには、ベストと呼ばれる人たちの周りに身を置き、可能な限りのことを学び吸収するのが一番だと考え、実行に移していたんだ」(デイヴ・メイソン)
この言葉には深く納得。
他にもチップ・テイラーのインタビューで、チップ・テイラーの兄弟がジョン・ヴォイトだと知ったり、かなりの読み応えあり。
こちらもP136で「5000 SONGS プレイリストで愉しむ私的名曲セレクション」という本の書評を書いているので、よかったら見てみてください。