2010-12-01

幻のカサヴェテス作品をスクリーンで観た このエントリーを含むはてなブックマーク 

幻のカサヴェテス作品「マイキー&ニッキー」をスクリーンで少し前に観せていただいた(内覧試写だったがブログやツイッターにも書いていいとの許可を得ています)。日本ではビデオリリースのみの76年作品で、監督はイレイン・メイだが、実際は出演のカサヴェテスやピーター・フォークが監督も含めて仲間うちの映画のように撮りあげた作品のようでカサヴェテス色が極めて強いことで知られる。

「ミーン・ストリート」も少し彷彿させるダメな男との友情&夜の徘徊のストーリーだが(「ミーン・ストリート」のほうが先)、驚くほど楽しんで観た。というか、70年代の映画ならではのフィルムの質感、俳優の演技が十二分に楽しめるのだ。ショーン・ペンがカサヴェテスの演技にどれだけ影響を受けているか分かるし(ネッド・ビーティの演技もフィリップ・シーモア・ホフマンと同系統なのがよく分かる)、スクリーンで絶対に観てほしい作品。脚本家の宇治田隆史さんも来ていて、終映してからいろいろと話し、映画を観た後の話す楽しさも再認識した。春先頃にユーロスペースなどで公開なので是非。

<資料より>
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組織に切り捨てられ、命を狙われるニッキーと、同じ組織に関係する幼なじみのマイキー。夜の街を彷徨うふたりの男…。監督は、コメディエンヌとして高い評価を受けウディ・アレン監督「おいしい生活」に出演するほか、脚本家(「天国から来たチャンピオン」ほか)としても活躍する、「おかしな求婚」(71)「ふたり自身」(72)「イシュタール」(87)のイレイン・メイ。主演は、ピーター・フォークとジョン・カサヴェテス。生涯盟友であったふたりのコンビとしては、「こわれゆく女」(74/監督:ジョン・カサヴェテス、出演:ピーター・フォーク)と「オープニングナイト」(78/監督:ジョン・カサヴェテス、出演:ピーター・フォーク)の間に位置する作品です。かつて「裏切りのメロディ」のタイトルでレンタルビデオのみがリリースされてた幻の傑作がニュープリントで日本初公開!! (1976年/アメリカ映画/35mm/107分)

イレイン・メイ監督作品
ピーター・フォーク ジョン・カサヴェテス、ネッド・ビーティ出演
「マイキー&ニッキー」
配給/スローラーナー 提供/スローラーナー、オフィス・シロウズ、IMAGICA TV
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わたなべりんたろう

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わたなべりんたろう

“「ショーン・オブ・ザ・デッド」の監督・主演コンビの傑作「Hot Fuzz」の公開署名運動をしています。 <Twitter> http://twitter.com/RintaroWatanabe ”