こちらが行った鈴木卓爾監督のインタビューがアップされています。
よかったら読んでください。
<鈴木卓爾(映画監督)/映画「ゲゲゲの女房」について>
http://intro.ne.jp/contents/2010/11/24_1512.html
<抜粋>
――とても素晴らしい映画で感動しました。水木しげる夫婦を描きながら、時代に関わらずクリエイター、それはマンガ、映画に関わらずにエールをおくっている作品だと思いました。
鈴木卓爾(以下、鈴木):ありがとうございます。そのことは触れておきたかった事のひとつでもあります。伝わって嬉しいです。マンガだろうが映画だろうが何かを作っている人たちにとって、50年前と何も変わっていないということです。
――鈴木監督は、最近も動脈硬化に注意を促すCMに出ていたりと俳優としても活躍されていますが、映画では「トキワ荘の青春」で藤子不二雄Aを演じているのがとても印象に残っています。惜しくも急逝してしまった市川準監督作品で、市川監督に対する思い、すなわち先の質問の「クリエイターに関する思い」もあったのでしょうか?
鈴木:とてもありました。個人的な事なのですが、あれだけの役を長編映画で演じさせてもらったことは大きな経験ですし、市川監督との出会いはとても大きなものです。奇しくも、「トキワ荘の青春」でマンガ家を演じて、今作でマンガ家を主人公にした作品を監督したのは何かの縁を感じます。市川監督に捧げる想いはあります。
――「トキワ荘の青春」で鈴木監督が演じる藤子不二雄Aが机に向かってマンガを描くシーンと、今作「ゲゲゲの女房」で宮藤官九郎さんが演じる水木しげるがマンガを描くシーンの撮り方が似ているとも思いました。人物の右横から撮っている構図です。
鈴木:部屋の作りと机の位置からも、あの構図になっているのですが偶然とはいえ、映画って不思議だなとつくづく思いました。
――こちらも助監督や照明助手などをしていたので、何度も経験あるのですが映画の現場は不思議な偶然性のあることが起こることがあります。スタッフ・俳優が共に強い集中力を発揮しているので、超自然的なものはあまり信じないのですが、磁場のようなものが生まれているのではと思っています。
鈴木:あれは何なんでしょうね。映画の不思議さと魅力を感じる瞬間ですね。例えば、前作の「私は猫ストーカー」では、実際のノラ猫を主人公が追う様子を同じ撮影監督のたむらまさきさんが撮ったのですが、そのような不思議な偶然が何回も起こりましたね。幸福な偶然だと思っています。