2010-07-08

【『ぼくのエリ 200歳の少女』クロスレビュー】:懐かしい感じのするドラマ このエントリーを含むはてなブックマーク 

スウェーデンの映画、それもヴァンパイア映画と聞いて昨今流行っている吸血鬼ホラー映画かと
思いましたが期待は見事に裏切られました。

確かに一部残酷シーン等があるのですがあまり怖くありません。
なんというか表現が難しいのですがこの映画を見て思ったのがどこか昔懐かしい、こんな感想です。

吸血鬼=ホラー仕立てにはしているものの実際には人間の人生を表現していたのではないでしょうか?
幼少時代に恋に落ち、成長し、年老いて行く皆人が通る道です。この辺をホラーという素材を使いながら
人生とは楽と苦の繰り返しである旨をいいたかったのではないのか、そんな風に感じました。

私自身も歩んできた道であるので、このどこか懐かしい感情をいだいたいのかもしれません。
また設定が1980年代となっている様でこの辺も懐かしさの一因なのかもしれません。

この辺の描写を監督が上手く作り上げていてグイグイと引き込まれていきます。
また舞台がスウェーデンなのも良いんでしょうね。独特の画質感というのでしょうか、絵が凄く綺麗でした。
これがハリウッドで作られたら全くイメージが変わってしまっていたと思います(と、既に
ハリウッドリメイクできちゃってるようですが・・・)

と言う事でこれはホラーと言うよりは人間ドラマとして素晴らしい出来になっています。
この監督さんの次回作にも期待です。

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KOK

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