2013-12-06

「消えたシモン・ヴェルネール」クロスレビュー:意外な結末 このエントリーを含むはてなブックマーク 

フランスの田舎町の高校生、シモンが突然行方不明になった事から
次々に起こる事象をひとつひとつ丁寧にそれぞれの関係者を主体として
検証していく形を取った面白い描きかたをしている。

最初はそれぞれの登場人物自体が誰かも判然としないなかで、登場人物1からの立場から
見た形で話はどんどん進んでいく。話の進みが如何せん早いのでので置いていかれて
しまった様な気分になり、話が難しく思えて来たところで次の人物2からの立場から、
次は3からの立場からと話を展開する事により登場人物の相関も徐々に分かってくるという、早々に置いていかれた部分を回収していってくれるのに加え、事実が少しずつ
見えてくるのであります。

ちょっと言うと、確かこの人物視点が5人分?とやや多く繰り返される内容がかぶりすぎて
若干くどく思えたりしてしまった感もありましたが…

とは言え、早く結論を知りたい、知りたいと言う思いでどんどんと
引き込まれていくのですが・・・
最終的にはあっと言う様な解決?に導かれるのです。本当に結末はあっ!と言う展開です。

こう言う独特の手法での作品って過去にあったんでしょうかね?(あった気がしますが…自分の記憶からは消えています)
いずれにしても十分に楽しめた作品でした。

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KOK

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