亡くなったと報じられたアラン・シリトーはイギリスの「怒れる若者たち」世代の代表的作家で、こちらも大好きな作家。映画化もされた「長距離走者の孤独」と「土曜の夜と日曜の朝」のみの人とシリトーは日本では思われがちですが、その後の「屑屋の娘」や「燃える樹」もいい。
「長距離走者の孤独」と「土曜の夜と日曜の朝」以外のシリトー作品を深く読むきっかけになったのは大好きなペイル・ファウンテンズだった。「土曜の夜と日曜の朝」が、ペイル・ファウンテンズの2nd「フロム・アクロス・ザ・キッチン・テーブル」の曲の何曲かのモチーフになっているからだ。労働者階級を描いた作品として、ペイル・ファンテンズの中心人物のマイケル・ヘッドが共感したことがモチーフになった要因だった。
なお、日本でビデオで「土曜の夜と日曜の朝」が出たときはすぐに購入した。このときに同時にビデオが出た「蜜の味」はモリッシーが好きな映画に挙げている。