2010-03-20

[非実在青少年]三月中にするべきこと、他(転載希望) このエントリーを含むはてなブックマーク 

「文化が滅びる」――都条例「非実在青少年」にちばてつやさん、永井豪さんら危機感
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/15/news074.html

規制すべきものは確かにあると思います。
しかし、規制するターゲット一つ一つに対する熟考を省いて、一足飛びに、日本のビジュアル文化すべてにかかわる条例が、東京都議会で可決されようとしています。

もし法案が議会を通過しても、「文面どおり使われれば」という留保(直ちにすべてを規制するわけではない)があるわけですが、条例を盾にとればすべてを規制できる権限が与えられるのです。
文化を育成するどころか、いつ、これまでの韓国と同じにような状況なるかわからない、ということになってしまう。

そうなると、たとえば、先日の日記に書いたすばらしい作品『結び目』も『化物語』も条例違反ということになる。
たとえすぐに規制が加えられなくても、条例違反を犯して製作するという後ろめたさと、先行きの不透明感がのしかかってきます。
(文化庁の助成金とか、メディア芸術祭の授賞とか、この矛盾をどう受け止めるんでしょうね。都条例を考慮すると、対象作品の質が目に見えて低下するはず)

自民(石原)+公明が立場を利用して推進しているとしか思えない暴挙を、どうにか食い止めなければなりません。
さいわい、すぐに簡単に実行できる最善の策を、考えてくださった方がいました。
少しでも広まればと思って、以下コピペします。

------以後、マイミクさんの日記から転転載です------

「非実在青少年」についての条例改正案ですが、どうにか六月までの「継続審議」になりました。

ところが、ほっと安心している場合ではありません。
なぜならこれで、「廃案」という形はあり得なくなったから、とのことです。

……要するに継続審議というのは、
「すぐ決められる状態ではないけれど、廃案にすべきものではない」
ということのようです!

つまり。改正案に手を加えて、どういう形にせよ、確実に通すことはこの時点で決定してる、という話でした……。
(※満場一致で決まったため、どうしてもそうなるようです)

正直、話を聞いたときは絶望感でいっぱいでした。
そして、「できあがった規制は、確実に厳しいものになる」と……orz

ただし、ですね。
自民・公明のみでつくった案に民主が手を入れることで、どうにか、
『文面上は厳しいものになるだろう。けれども、業界側の努力でカバーできるようにする』
とのこと。
つまり……たとえば、「このキャラクターは18歳以上です」と最初に書けば、回避できるような「ザル」条例にする方向で動いている、ということでした!
(※あくまで一例であり、どうなるかは現時点で不明です)

本当にそういう形になるかどうかは、こちらも注意して見守っていく必要があると思います。
まあ、それが六月までの、我々の仕事なわけなのですが。
……しかしその前に、まず「この三月を乗り切る」必要がある、とのこと。

どうも自民・公明あたりが、今回のことで納得しておらず、ひっくり返す行動に出る可能性もあるらしい、という情報です。
(※というのも今回、都側ではあっさり通るはずの「どうでもいい」案件だったつもりが……蓋を開けてみれば、前代未聞の継続審議ということになり、大恥をかかされた形になったから、だそうで)

そこで、とにかく今は、
『お礼状』
を送って欲しい、とのことです。
手紙はもちろん、メールでも「名前」「住所」がしっかり書かれていて、かつ「自分の言葉」で綴られていれば、問題ないそうですよ。
というのも、今回。議員側が驚いたのは、その「名前」「住所」「自分の言葉」がメールに書かれてある、という点だったようで。
これまでは、メールを「どうせ匿名だから言いたい放題できるんだろう」という感じに軽視していたらしいです。
けれども今回、大勢の人たちがちゃんと、実名で自分の思いを書いたことで、
「メールも馬鹿にできないな」
と、重く受け止めざるを得なくなったらしくて。

そこで今回は、民主党は当然として、「自民」「共産」「その他」に所属する議員さんにも、あえてお礼を言って欲しい、と。
(※ぶっちゃけ、「公明」以外です。公明は、この件についての話を聞く気はまったくないようなので)
なぜ、お礼を言う必要があるのか。それは今回、「満場一致」で継続審議になったから、だそうです。
つまり表向き、みんなが「反対してくれた」から継続審議になった、と。

もちろん一部の議員さんたちは、心境では納得していないと思われます。
そこで、
「慎重な議論の必要がある、との我々の声に耳を傾けていただき、ありがとうございます!」
といった感じで感謝することで、「ああ、そういう意見がやはり多いのか」と、理解していただくのが大切だそうです。
(※あくまでお礼のみです。ここで「絶対に廃案を!」とか、自分の議論を押しつけるような真似をしても無意味だそうです)
(※注意が必要なのは、「共産」のようです。というのも今回うまく規制反対派に回ってくれましたが、公明と同じくスタンスを譲らないので、次にうまく改正案が練り直されても、それさえ「反対」の声を上げる可能性があるようです。こちらの気持ちを最も伝える必要がある、とのこと)

とにかく今は、三月を乗り切ることが大切なようで。
そのためには、今一度そういう形で、がんばる必要があるみたいです
また、同じくお礼状は、マスコミ関係にも有効だそうで。
……今回、「朝日新聞」が大々的に、この改正案を取り上げてくれました。
なので朝日新聞にお礼状を送り、続けて六月までこの問題に目を光らせてもらう、のがいいようです。
他にも、「東京新聞」もでしょうか。こちら、関西に住んでいる身では詳しくなくてすみません。とにかく声を上げてくれたマスコミには、お礼を言うのがいいそうですよ。

三月いっぱいまで、あと十日ほどです。その間にできるだけのことをしましょう!

■議員リスト
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/membership/electoral_zone.html

~~~お礼状先リスト~~~

■総務委員会メンバー(今回、規制の反対に実際回ってくれた方々。ただし公明系は除く)■

■民主(6名)
●伊藤まさき/伊藤正樹(副委員長)
〒125-0041
葛飾区東金町1-19-6-201
TEL  03-3609-7386 03-3609-7386
FAX 03-3607-6468
itomasaki@nifty.com

●山口拓(理事)
〒154-0004
世田谷区太子堂3-18-3-1F
TEL  03-3487-5522 03-3487-5522
FAX 03-3487-5005
yamaguchi@taku-chan.com

●小山くにひこ/小山有彦(委員)
〒183-0023
府中市宮町1-22-6のぞみビル8階
TEL 042-335-2810 042-335-2810
FAX 042-335-4550
kunihiko@koyama.be

●あさの克彦/淺野克彦(委員)
〒179-0084
練馬区氷川台2-24-10富士ハイツ301号
TEL  03-5922-1081 03-5922-1081
FAX 03-5922-1082
info@asano-k.net

●かみの吉弘/神野吉弘(委員)
〒141-0022
品川区東五反田1-25-13
TEL 03-5789-3573 03-5789-3573 
FAX 03-5783-3574
office@ykamino.org

●鈴木かつひろ/鈴木勝博(委員)
〒123-0864
足立区鹿浜7-25-17鹿浜館2階
TEL  03-5838-2810 03-5838-2810
FAX 03-5838-2810
katsu@suzukikatsuhiro.net

■自民(4名)
●田中たけし/田中豪(副委員長)
〒142-0043
品川区二葉1-9-9
TEL  03-5749-4155 03-5749-4155
FAX 03-5749-4156
http://www.tokyo-jimin.jp/inquiry/
(※メールでの連絡先がないため、TOKYO自民党の問い合わせフォーム)

●吉原修(委員)
〒194-0013
東京都町田市原町田5-4-9
TEL  042-739-6034 042-739-6034
FAX 042-739-6718
http://www.o-yoshi.com/otoiawase/index.html
(※問い合わせフォーム)

●田島和明(委員)
〒133-0073
江戸川区鹿骨1-38-15
TEL  03-3679-1261 03-3679-1261
FAX 03-3678-6905
http://www.tokyo-jimin.jp/inquiry/
(※メールでの連絡先がないため、TOKYO自民党の問い合わせフォーム)

●川井しげお/川井重勇(委員)
〒164-0014
中野区南台2-8-5
TEL  03-3381-1580 03-3381-1580
FAX 03-3382-2392
shigeo_kawai@ybb.ne.jp

■共産(1名)
●ふるだて和憲/古館和憲(理事)
〒173-0014
板橋区大山東町24-17
TEL  03-3962-7388 03-3962-7388
FAX 03-3963-3155
(※メールアドレスなし。日本共産党東京都議会議員団HPにも、問い合わせフォームさえなし)

■生活者ネットワーク(1名)
●西崎光子(委員)
〒154-0021
世田谷区豪徳寺1-20-7-101
TEL  03-3420-0737 03-3420-0737
FAX 不明
http://www.togikai-seikatsusha.net/modules/contents3/index.php?id=4
(※メールでの連絡先がないため、都議会生活者ネットワーク・みらいの問い合わせフォーム)
~~~~~~~~~~~~

ところで、今回の件で静観していた『腐女子』の方々は、黙っている場合ではないことが判明しました。
というのもこの都の条例改正案、「非実在青少年」と銘打っていましたが……本当のターゲットは、
●少女漫画
●ボーイズラブ
だそうです!

要するに、「一般書店で区分されずに取り扱いされている、レイプ、近親相姦などの描写がある本」という条件は、まさにそこを狙い撃つためのもの、とのこと。
ぜひ、今回の情報を活かして行動してみてください。ただしあくまで、感情的にはならないよう、お気をつけを。

そして、「腐女子じゃないし」と思った人。
当然、
●同人誌
も規制の対象に含まれます!
そして最終的には、「18禁ゲーム」にまで手を伸ばすつもりのようです。

とにかく……まず、「廃案」が不可能なようです。
その上で、情報をいただいた方は、ベターな方法で落とし込もうとしています。
とにかくこちらの声を大きくして、マスコミにも騒いでもらって、少しでもどうにかいい方にしてもらうしか……という感じなのかもしれません。

とりあえず三月を乗り切り、それ以降も自分たちのやれることを考えていくしかないのかな、と思います。
--------------------以上--------------------

キーワード:


コメント(0)


わたなべりんたろう

ゲストブロガー

わたなべりんたろう

“「ショーン・オブ・ザ・デッド」の監督・主演コンビの傑作「Hot Fuzz」の公開署名運動をしています。 <Twitter> http://twitter.com/RintaroWatanabe ”