映画監督の木村くんと七里さんから 「アンヴィル!」の応援コメントをいただきました。
お二人ともありがとうございます。
「永らえても30代でその美しい命を散らすのが大半、老いて大観衆に迎えられても、そこに響くのはかつて彼らが歌った歌なのだろうか? それが今まで知っていたロックにつきまとう運命のようなもの、と思っていた。 だから、こんな人たちがいるとは知らなかった。
バンドというものはあらためて、奇跡の生命体と思う。 星の数のようにあるロックの歴史の中で、一度壊れてしまった惑星を、もう一度発見したいと願う者たち。幾度も一人 になる者、例えばスクワイア。血だらけの手で新たな出逢いを繰り返す者、例えばレック。幾度もメンバーが変わって しまう者、例えばオアシス。音楽、芸術にかぎらず、人と何かを成し遂げたいと思う者は、どの道を歩んでいけるのだ ろう?
アンヴィルはそのいずれでもない、と思う。リップスはロブでなければならないし、ロブはリップスでなければならないし、それだけがただ熱っぽく続いていることで、観衆を集める。なぜそんなことが起こるのか? 今は分からない。 分からないが、この映画で彼らの家族がインタビューに向かい合う顔、そしてロブがピザを運んで雪原に遠ざかっていく姿は、これから生きていく上で幾度か頭をよぎるんだろう。特に、これから日本で生きていく上では。そんな気がする。」
木村文洋(映画監督「へばの」)
「メタルは聞かないし、趣味じゃないけど、この人たちは好きだ。
だって、ピュアなんだもん」
七里圭(映画監督「眠り姫」など)