映画「レスラー」の台詞からで、映画は全編に80年代のHM/HRが多く流れている(スコアはスラッシュが担当。エンドクレジットはスプリングスティーンだが)。RATTの"Round and Round"が流れるシーンで「80年代の音楽は気楽で良かった。90年代の音楽はニルヴァーナが出てきてからシリアスになって最低だ」と出てくる。主人公の全盛期の80年代と不遇の90年代と照らし合わせた台詞なのだが、映画の流れの良いタイミングで出てくることもあって印象に残った。
月曜日の試写で観た。素晴らしい出来なのだが「男のロマン」とか簡単に言えない重さ、というか自分の今の心象風景と重なるものがあった。実人生ともダブるような役のミッキー・ロークはもちろん良いが、ニューシネマのような雰囲気及び、大好きな女優のマリサ・トメイの好演(「その土曜日、7時58分」と同じく、最近の脱ぎっぷりも見事)も良かった。
6/13公開。
<公式Web>
http://www.wrestler.jp/