ブログ「だめ日記」から
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「芸術劇場」で、7月に催されたエグベルト・ジスモンチのオーケストラ・コンサートの模様が放送されていた。今年の夏、東京はものすごい暑さで、夏に殺される…と本気で恐怖を感じたものだった。そんな夏がぶわっと甦ってくる。
ジスモンチと、指揮の沼尻竜典さん率いる東京フィルハーモニー交響楽団とのリハの様子が映った。ジスモンチはオケとちょっとやってみた後、一声、「とてもやりにくい」と言って、自分でギターを弾いてみせる。それで「これまでに6回、いろいろなオケと演奏してきたが、何とかなった」とも言う。ジスモンチの超絶技巧に、思わず団員から拍手がもれる。この時点で、もう本番数日前。
紀尾井ホールの本番の模様を観ていて、ああジスモンチは日本人を、イメージどおりにきまじめだと思っただろうなと感じた。速くてテクニックが要されるような曲では、オケとジスモンチの息はぴったりと合って気持ちがいい。けれども、なんだか違和感を感じるような曲も多い。オケ用編曲のせいとかいろいろあるとは思うけど、凡庸な印象を抱かされるものも。過度の期待を差し引いたとしても、です。ジスモンチが次にまたオケと演奏する日は来るんだろうか?
マネージャーさんの苦労が、はたから見ていて並大抵ではなかったけれど、また是非来日してほしい。
■ 以前に書いた<東京の夏>音楽祭の日記
http://d.hatena.ne.jp/xxborgesxx/20080706
■ 映画「二重心臓」公式ブログ中
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