フェルメールの盗まれた絵画を、絵画探偵ハロルド・スミスが生涯をかけて犯人探しにあたったドキュメンタリー。この作品で初めて絵画探偵を知ったが皮膚がんをわずらっているハロルドがある意味強い印象を私たちに与えてくれる。又この作品にでてくるイザベラ・スチュワート・ガードナー。19世紀末のボストンに個人美術館を作り上げた女性であるが、彼女の遺言である「どの作品も動かしたり置き換えたりしてはならない」という言葉は強い美術への執着心もうかがえる。映画の中ではガードナーとバイヤーの手紙が読まれているのだが、借金をしながらも最高の美術品を以下に収集するかの女性としての強い意思があらわれており、このような自由な人生が歩めることがうらやましくも思った。