山中英寛さんの日記
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2009
4月
21
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奇妙すぎるが、楽しめる愛の形
主人公の夫サンインと妻モレは、幼なじみの間柄から結婚。そこに、モレがはずみで関係をもった男ドゥレが夫婦の家庭に割り込んでくる、という、トリュフォーの名作「突然炎のごとく」や「恋のエチュード」を思わせるように物語が展開する、この作品のキモは、空気のように当たり前の間柄から結婚した夫婦の愛情に、一瞬に燃え上がった愛の炎が勝ることができるかどうか、という点にある。 長年にわたる温もりから生ま...
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2009
4月
09
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人権は守られてきているのか
◎映画「ミルク」のレビュー 今まで同性愛者を描いたアメリカ映画はさまざまあったが、この作品ほどゲイや同性愛者の存在と人権を、声高らかに認めた内容のものはなかったかもしれない。その意味では、最近にはない、画期的な作品だと思う。 しかし、同性愛者の価値観を高めただけの内容ならば、アカデミー賞候補にあがるほど共感を呼んでいない。そこがこの作品の重要なところだ。主人公ミルクは、同性愛者だけでな...
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