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  • tunesさんの日記

  • 1-9/9

tunesさんの日記

  • 2013

    11月

    23

  • 『消えたシモン・ヴェルネール』クロスレビュー:仏ハイティーンの虚実

    フランスの新鋭ファブリス・ゴベールの監督デビュー作品。一人の男子高校生の失踪をきっかけに、フランスのハイティーンの生活と、その裏にある様々な関係、嘘と現実と欲望を描いた作品。ミステリーを軸としていますが、そのミステリーは高校生の実生活をあぶり出す火のような、軸でありながらもバイプレーヤーのような役割を担っています。  ストーリーは、男子高校生の18歳の誕生日パーティーを起点に、4人の主人公が...


  • 2013

    2月

    20

  • 『世界にひとつのプレイブック』クロスレビュー:大人のボーイ・ミーツ・ガール

     アカデミー賞8部門ノミネート、中でも全演技部門のノミネート(主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞)は31年ぶりの快挙となったラブコメディ作品。ただラブコメといえども、登場人物の置かれた環境は複雑かつ、現代のアメリカの中流家庭が抱える問題をトレースしており、すなわちセラピーと精神薬に依存し、またアメフトを始めとするスポーツに一喜一憂し、また人種問題とも無縁ではない社会を背景とした中で繰り...


  • 2012

    10月

    17

  • 『アルゴ』クロスレビュー:ドキュメンタリーフィルムを見ているかのような

     製作ジョージ・クルーニー/ベン・アフレック、そしてベン・アフレック監督・主演のサスペンス映画。1979年のイランにおけるアメリカ大使館人質事件が題材となっています。その題材の事件も架空の映画の撮影という状況を作り出し、人質救出作戦を展開するという、事実は小説より奇なりを地で行くストーリー。実際の事件が元になってるだけあって、そのサスペンスは真実味があり、映画とわかっていても手に汗を握る展開となっ...


  • 2011

    3月

    14

  • アメリカのリアル時代劇【『トゥルー・グリット』クロスレビュー】

     ジョン・ウェイン主演、1969年の傑作西部劇「勇気ある追跡」を「ノーカントリー」でアカデミー賞を総ナメにしたジョエル&イーサン・コーエン監督がリメイク。いぶし銀の西部劇に仕上がっています。もちろん主役の三人(ジェフ・ブリッジス/マット・デイモン/ジョシュ・ブローリン)の演技は素晴らしいのですが、やはり特筆すべきはストーリーの骨格と、そのストーリーに倚りかからずに淡々と映像と演技をつなげるコーエン...


  • 2009

    12月

    08

  • 直視できないモノを見せるメディア

     太陽を直接見ると、眼を痛めます。下着を路上で見ようとすると、法的制裁と社会的制裁という痛みを受けます。そのため、太陽も下着も、一般的にはメディアを通して見るしかありません。  現役の精神科医でもあるタニノクロウさん主宰の劇団、「庭劇団ペニノ」。これまでも2008年、2009年に岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、今注目の劇団です。その最新作は廃校になった中学校の体育館を利用した...


  • 2009

    6月

    26

  • 原作通りとは行かない

     手塚治虫、後期の佳作の映画化です、いえ、原案として映画を作ったという方が正確かもしれません。  原作と比較すると、玉木宏演じる「結城美知夫」と対をなす山田孝之演じる「賀来」のウェイトが低い。美知夫が白を着れば賀来は黒い服、逆であれば白い服を着たりという「対」の表現はしているし、もちろん美知夫の絶対悪に対する神父・賀来というポジションは動かしようがないのですが、イントロが大幅にカットされてい...


  • 2009

    6月

    03

  • 笑えるけど笑えない

     米映画「40歳の童貞男」の公開以来「童貞モノ」の企画が通りやすくなったのか或いはタイトルにつける抵抗が薄くなったのか、「童貞ペンギン」や「童貞。をプロデュース」など最近はストレートなタイトルの作品が目立ちますが、この映画は同名の自伝的小説が原作となっています。  そもそもこの手の作品はタイトルにつかなかっただけで、以前より洋邦問わず(もちろん一般/成人問わず)取り上げられてきたモチーフであ...


  • 2009

    2月

    27

  • 写真を撮る理由

     井上陽水のCDジャケットの撮影などでも知られるベテラン写真家・操上和美さんによる長編映画の初監督作品です。大抵の場合、異業種からの映画監督の作品は、失敗するか程々の成功を収めるかの両極端な場合が多いのですが、今回の作品は僕個人の感想としては後者のように感じました。  もちろん出演している俳優、永瀬正敏・宮沢りえの二人の存在感は素晴らしい。しかしモチーフは「男」と「女」であっても、主役は映像...


  • 2008

    11月

    20

  • 混乱を楽しむ!

     誰にでも分かりやすいハリウッド映画とはほぼ正反対の、いわゆる不条理な展開の映画はこれまでも多く作られていますが、この「変態"ピ"エロ」も十分その範疇に入る、不条理な映画でした。  設定らしい設定はあるものの、それは時に揺らぎ、最後には裏切られます。またストーリーらしきものも、二人の主人公の会話、あるいは幾度もかかってくる一方的な電話によってゆるゆるとは進みますが、唐突...


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tunes

ゲストブロガー

tunes

“いろいろ好きだったりします。”