2013-02-20

『世界にひとつのプレイブック』クロスレビュー:大人のボーイ・ミーツ・ガール このエントリーを含むはてなブックマーク 

 アカデミー賞8部門ノミネート、中でも全演技部門のノミネート(主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞)は31年ぶりの快挙となったラブコメディ作品。ただラブコメといえども、登場人物の置かれた環境は複雑かつ、現代のアメリカの中流家庭が抱える問題をトレースしており、すなわちセラピーと精神薬に依存し、またアメフトを始めとするスポーツに一喜一憂し、また人種問題とも無縁ではない社会を背景とした中で繰り広げられる典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」ストーリー。矛盾を抱えたまま展開されてるラブコメは、結末が予想されながらも、「劇的」なラストシーンに向かっていくのですが、それがハッピーであればあるほどに、アメリカの中流が抱える闇が逆に浮かび上がってくる感じがしました。もちろん主演のブラッドリー・クーパー、助演女優のジャッキー・ウィーバー、そして助演男優のロバート・デ・ニーロも素晴らしいのですが、主演女優のジェニファー・ローレンスが素晴らしい。撮り方なのか、若干のぽっちゃり感はあるのですが、引き締まったボディラインはとても美しいです。

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tunes

ゲストブロガー

tunes

“いろいろ好きだったりします。”