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日程2013年04月05日 ~ 2013年04月14日
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時間00:00
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会場BankART Studio NYK
丸山は、古びた建物をレジ袋によって清らかな花畑に変容させた「無音花畑」、都市の巨大な空白に花を描き続けた「Utopia Totopia」など、在・無を喚起させる作品を発表してきました。彼女の制作は、人の理想の姿を求め、石けんという、水と油、相反する物質の融合する姿を用いながら、社会における個の境界を拡張しようと挑むものです。
本展で近年作家が取り組んできた石けんを用いた作品シリーズが大きな節目を迎えました。横浜や横須賀での制作をもとに今後の新たな展開を予感させる展示となっています。ダイナミックなインスタレーションにご注目ください。
日時:2013年3月22日[金]- 4月14日[日] 11:30-19:00
会場:BankART Studio NYK 3C Gallery
〒231-0002 横浜市中区海岸通3-9
http://www.BankART1929.com
入場無料
*会場では、作品やカタログ、ドローイング等を販売しています。
アートプロジェクトのご相談も承ります。
▼アーティストのメッセージ
石鹸という素材に興味を持ちはじめた私は、
境界をキーワードに、無いものと有るもの、自分と社会をみつめ
外で行ってきた消えるプロジェクトの記録展示とともに、
室内でのインスタレーションを行いました。
死程の絶対はこの世には見当たらず、
変わり続ける摩擦によってかろうじて生きているんだなと感じています。
自分にとって美術は自分を成長させてくれる自分流の修行ツールかと思います。
つたない表現、生き方かもしれませんが、また一つのはじまりになっています。
お近くにお寄りの際にはお立ち寄り頂ければ幸いです。
*在廊予定日
4/6, 4/7, 4/13,4/14
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トークイベントのご案内
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◎4月6日[土] 14:00〜
「船と海の話」
丸山純子+遠藤啄郎(横浜ボートシアター代表)
丸山は<境界線>をテーマに海周辺に制作の場を探すうちに、第七金星丸に出会いました。丸山にとって境界線は石けんと深く結びつく概念です。この船の屋根の上で制作した作品が、今回会場で大きく展示されています。
船や沿岸をある種の<桟敷>と捉えれば、日本の文化において、そこは、能楽をはじめ、宗教観と結びついて古くから芸術を生み出してきた場所とも言えるでしょう。
そんな現代の桟敷である第七金星丸は、劇場施設として活用が望まれていますが、それが置かれるべき場所が港湾という制度的に難しい環境にあるため、船の改装後約10年が経ちましたが、未だ実現に至っていません。
そこで、丸山作品の舞台となった第七金星丸を拠点に活動する横浜ボートシアターをご紹介するとともに、芸術家が取り組む芸術やものづくりについて考えます。
横浜ボートシアターweb http://www.yokohama-boattheatre.com
◎4月7日[日] 14:00〜
「ユートピアについて話しましょう」
丸山純子+小林晴夫(blan Class ディレクター)
本展カタログに寄稿いただいた小林晴夫氏は、blanClassのプログラムとして丸山の石けんプロジェクトへこれまで2回にわたり場を提供するなど、彼女の作品に注目し間近に見て来きた方です。その小林氏が考える丸山の魅力、作品の変遷などをうかがいながら彼女の作品世界について紐解いてゆきます。
blanClass webサイト http://blanclass.com
小林 晴夫|Haruo Kobayashi|blanClassディレクター・アーティスト
1968年神奈川県生まれ。1992年Bゼミ(現代美術の学習システム)の運営に参加。2001年〜2004年の休業まで所長としてBゼミの運営をする。2009年blanClassを創立、芸術を発信する場として活動をはじめる。毎週土曜日のワンナイトイベント+公開インタビュー(Live Art)に加え、トークイベントなどの拡張計画を展開中。SNSなどをフル活用しながらその場で起こる「作品未満」の行為、発言、発信をオルタナティブに摸索している。編著に「Bゼミ〈新しい表現の学習〉の歴史」(2005・BankART1929発行)がある。
丸山純子 Highsealand @BankART under 35[トコト]
https://to-co-to.com/wp/blog/req/2013/8424/
協力:特定非営利活動法人 川崎市民石けんプラント、第七金星丸、横浜ボートシアター、株式会社泰有社、to-co-to
プロデュース:大友恵理
問合せ:丸山純子実験工房
080-4007-7047(大友)
tomoeri[at ]gmail.com ←[at]を@にしてご連絡ください。