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投稿者:mari


7月

14

終了第25回<東京の夏>音楽祭2009 <アトムの音をつくった伝説の音響クリエイター> 大野松雄~宇宙の音を創造した男~

「鉄腕アトム」「惑星大戦争」から、つくばEXPOパビリオンまで、 音の錬金術師、待望のライヴ! 「この世ならざる音」が舞い狂う――

  • 日程
    2009年07月14日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    草月ホール

「ピョコッ、ピョコッ」というアトムの足音。
 アニメ黎明期に、非凡なSFサウンドを生み出した希代の音響デザイナー大野松雄は、78歳になる今日まで、「この世ならざる音」を探求し続けている。Astro Boyサウンドの生みの親として、日本のアニメーションを愛する海外のファンにも親しまれる大野の仕事は、多岐にわたる。

 勅使河原宏や松本俊夫、真鍋博監督の映画で音響効果を担当、舞踏家の土方巽や大野一雄のための音響も手掛け、つくばEXPO’85、アジア太平洋博覧会福岡(1989)など、大型パビリオンの空間音響システム・デザイナーとしても知られる。
 
 今回行われるのは、アトムと共に世界に発信されていった日本アニメーション・サウンドの原点=アヴァンギャルドな大野サウンドが光るライヴ・エレクトロニック・ショー!音響を手掛けた代表的な映像作品も併せて上映する。

http://www.arion-edo.org/tsf/2009/program/m03/?lang=ja



 
【大野松雄Matsuo Ohno プロフィール】
電子音響デザイナー。1930年東京神田生まれ。府立六中(現・都立新宿高校)を経て、旧制富山高等学校中退。文学座、NHK東京放送効果団を経て独立。63~66年TVアニメ『鉄腕アトム』の音響デザイン。小杉武久がアシスタントとして参加。『宇宙戦艦ヤマト』『ドラえもん』の音響で知られる柏原満はレコーディング・ミキサーを務め、大野松雄を師と仰ぐ。
音響を手がけた映像作品に、57年勅使河原宏監督「いけばな」、59年松本俊夫監督「安保条約」、60年桜映画社/中外製薬「自然のしくみ―ノミはなぜはねる―」、64年真鍋博製作アニメ「潜水艦カシオペア」、76年暗黒舞踏の土方巽出演映画「風の景色」、77年東宝映画「惑星大戦争」等多数。東京・青山の大野のスタジオは60年代から70年代にかけてアヴァンギャルド周辺芸術家が集う梁山泊となっていた。

68年以来、滋賀県の知的障害者施設で演劇活動に協力し、知的障害者と施設の記録映画を制作。つくばEXPO’85、未来の東北博覧会(1987)、アジア太平洋博覧会福岡(1989)、などパビリオンの空間音響システム・デザイナーとしても知られる。93年から01年京都芸術短期大学(現・京都造形芸術大学)講師。アルバムに「大野松雄の音響世界」3タイトル(キングレコード)ほか。09年3月、「東京国際アニメフェア2009 第5回功労賞」受賞。

【プログラム】

■上映 大野松雄の電子音響による短編映画傑作選
・科学映画 『血液-止血とそのしくみ』(1962年/カラー/26分) 
 監督:杉山正美、二口信一 デザイン:粟津潔 解説:川久保潔 制作:桜映画社
・アート・アニメーション『潜水艦カシオペア』(1964年/カラー/6分)
 製作:真鍋博 原作:都筑道夫
・アート・アニメーション『追跡』(1966年/カラー/3分)
 製作:真鍋博 原作:星新一
・ドキュメンタリー『土くれ―木内克の芸術―』(1972年/カラー/17分) 
 文部省芸術祭記録映画部門最優秀賞
 脚本・監督:松川八洲雄 プロデューサー・撮影:楠田浩之・喜屋武隆一郎
 音楽:木下忠司 制作:隆映社

■ライヴ 《a point》 《Yuragi ♯8》
《a point》 3面スクリーンを滑走する映像と多元立体音響の躍動するコラボライヴ
《Yuragi ♯8》 空間を浮遊する「音」のきらめき、よせては返す「サウンド」の波
  アナログとデジタルのエレクトロニック・サウンドがうみだす「不思議」の空間

大野松雄(ライヴ・エレクトロニクス)
由良泰人(映像)
金森祥之(音響デザイン)
遠藤正章(オペレーター)

企画協力:堀内宏公(日本伝統文化振興財団)
<協力>田中雄二

全席自由
¥4,000

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