MOOGシンセのドキュメンタリー映画『モーグ』の監督にして、シンセサイザー演奏者であるハンス・フェルスタッドが来日し、5月5日(月・祝)、きわめてユニークな演奏活動を行う電子音楽家が一堂に会する電子音楽ライブをアップリンクにて開催する。来日前のハンスに、日本での全国ツアーについて話を伺った。
「僕にとって日本は、実験的な音楽を演奏するのに最高の国。こういった音楽に対する聴衆の姿勢は本当に素晴らしいし、そういったライブを積極的にサポートしてくれる場所がたくさんあるから」
ロバート・モーグ博士が開発した「 MOOGシンセサイザー」の歴史や、博士自身の半生を描いたドキュメンタリー映画『モーグ』(2004年)の監督であるハンス・フェルスタッドが、実は自身も電子音楽を演奏する音楽家であり、シンセサイザー王国である日本を頻繁に訪れ、ライブ活動を展開している事は意外と知られていない。
「日本では、僕の映画『モーグ』が多くの人に注目してもらえたから、来る機会が増えたって事もある。今回のツアーではほとんど手作りの電子楽器を使って、カリフォルニアで一緒に音楽を作っているマルコス・フェルナンデスと一緒にやるつもりです」
一方で、彼は映画の仕事も多く、軍事利用される拷問の為の音楽ドキュメンタリー『WEAPON SONG』や、90年代初頭のノルウェーのブラックメタル・シーンを描いた劇映画『LORDS OF CHAOS』などの作品が控えているのだとか。
「僕が関わる音楽のプロジェクトはいくつもあって、映画も演奏も、両方が僕にとっては自分の音楽。今回のツアーでは旧友との再会を楽しみつつ、そこに新しい出会いがミックスされて、ユニークなものになるんじゃないかな? これは最高のシナリオだね!」
このイベントでは、昨年末Mixroofficeにてリシャール・ピナスとMERZBOWがセッションした感動的な夜にオープニングアクトを務め話題を呼んだ自作パッチ式アナログシンセ奏者のアンソニー・ビセット、超初期型家庭用コンピューター「MSX」を操りファミコン世代にはタマラナイ音像を作り続ける荒木健太のソロ演奏もおこなう。加えて、基盤上の配線をライブで行なうナゾのエレクトリック即興演奏集団「 The Breadboard Band」が“おもてなしパフォーマンス”として場内のBGMを担当。この極上の電子音楽の夜をお楽しみください。
(インタビュー・文:倉持政晴/構成:牧智美)
純エレクトリック音楽会
『電子のゆくえ―That's The Way Electron Goes』
日時:5月5日(月・祝) 開場19:00/開演19:30
会場:アップリンク・ファクトリー
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)[地図を表示]
料金:予約2,300円/当日2,700円 ※予約・当日共に1ドリンク別
ライブ:
Hans Fjellestad (from Los Angels, USA)
Anthony Bisset(from San Francisco, USA)
荒木健太(from 広島)
The Breadboard Band
【チケット予約方法】
下記項目を明記の上、件名を『予約/電子のゆくえ』とし、メールにてお申込みください。
(1)お名前 (2)予約人数 (3)電話番号 (4)ご住所
factory@uplink.co.jp
【招待券応募方法】 2名様をご招待!締切は3日(土)午後18:00まで!
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