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日程2013年04月03日
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時間19:00
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会場LeTabou
作家にしてトランぺッター、詩人にして歌手、エンジニアであり俳優、短い生涯で八面六臂の活躍をした人物について、音楽を中心にしながら概観する。(パネリスト/小沼純一)
ボリス・ヴィアン、1920年3月10日パリ郊外Ville-d'Avrayヴィル=ダヴレ生まれ。グランゼコールの一つEcole Centrale Parisを卒業、土木技師の資格を取得しAFNOR(フランス標準化協会)に就職。
その後小説家、詩人、作詞家、作曲家、歌手、発明家、評論家、ジャズミュージシャン(トランペット奏者)、脚本家、講師、翻訳家として活躍。
1959年39歳の若さで死去、遺体はVille-d'Avrayの墓地に埋葬された。
小説家としての代表作に 「墓に唾をかけろ」 「Les morts ont tous la meme peau/死の色はみな同じ」 「L'automne a Pekin/北京の秋」 「L'herbe rouge/赤い草」 そしてミシェル・ゴンドリー監督により映画化されフランスでこの4月に公開されることでも話題の「L'ecume des jours/日々の泡(うたかたの日々)」などがあり、 翻訳家としてもレイモン・チャンドラーの「The big sleep:Le grand sommeil/大いなる眠り」等を翻訳しました。
すべてのルールと理論を拒否し、自由自在な言語表現に徹した彼の作品は死後、コクトー、サルトルらに評価されて若者たちの爆発的支持を得ました。 またジャズミュージシャンとして、サン・ジェルマン・デ・プレのクラブ「LeTabou/ル・タブー」でレコードを聴きながら独学で演奏を取得したtrompinette(トロンピネッテ)/ポケットトランペットを演奏、マイルス・デイビスらと交流を深めました。 「死刑台のエレベーター」のサントラをfontanaレーベルへ橋渡したのも彼だと言われています。
小説家、詩人、翻訳家、戯曲作家、工業技術者、作曲家、そして、ジャズ・トランペッター、音楽プロデューサー、演劇監督、音楽評論家、作詞家さらに映画俳優、シャンソン歌手。 実に数多くの顔を持った男ボリス・ヴィアン- 多方面に才能を発揮しながらも生涯愛情を注いだのが音楽でありジャズでありました。 著書「日々の泡」の前書きにて、「かわいい少女たちとの恋愛、それとニューオリンズの、つまりデューク・エリントンの音楽。他の物は消え失せたって良い。醜いんだから」と言い放ち、 医者が止めるまで、まさに命を削ってジャズを演奏したヴィアンの生涯を フランス文学に詳しく、さらに音楽についても多くの著書を出版されている小沼純一さんと共に紐解いていきます。
パネリスト / 小沼純一
1959年東京生まれ。音楽・文芸批評家。早稲田大学文学学術院教授。
第8回出光音楽賞(学術・研究部門)受賞。
横断的なまなざしで多分野をとらえる「音楽文化論」を提唱し、旺盛な執筆活動を展開している。
著書に『武満徹 音・ことば・イメージ』『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』
『ミニマル・ミュージック』(以上、青土社)、『バッハ「ゴルトベルク変奏曲」世界・音楽・メディア』(みすず書房)。
WORKSHOP -ボリス・ヴィアンの生涯と愛した音楽-
日時: 2013年 4月3日(水) 18:30開場 19:00開演
場所: LeTabou ≫アクセス
費用: 無料
定員: 15名(要予約)
ご予約について
本ワークショップは予約制となります。
参加人数、参加者のお名前を全て記載の上info@letabou.jpまでメールにてご予約いただくか、
03-6206-4322までお電話で参加希望の旨をお伝え下さい。 定員に達し次第、募集は終了させていただきます。