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9月

09

終了田代一倫写真展「はまゆりの頃に 国分町」

田代は東北沿岸部から広範囲に渡り、ポートレートを撮影してきましたが、今展では仙台市青葉区にある国分町へと絞られ、狭い路地を行き交う人々の写真が展示されます。

  • 日程
    2012年08月23日 ~ 2012年09月09日

  • 時間
    12:00

  • 会場
    KULA PHOTO GALLERY

[地図を表示]2012年8月23日(木)− 9月9日(日)
12:00 − 20:00 月曜休
会場/KULA PHOTO GALLERY

田代は《はまゆりの頃に》のシリーズで、岩手県・宮城県・福島県の沿岸部をはじめ、内陸の山間部や都市部と広範囲にわたる土地で撮影したポートレートを発表してきました。しかし、KULA PHOTO GALLERYで開催される今展では仙台市青葉区にある国分町へと地域は絞られ、その狭い路地を行き交う人々の写真が展示されます。

被災した浜から10分程の距離に位置し、東北地方最大の歓楽街といわれる国分町の人々を見ると、私たちが見過ごしていた復興の一端が見えてきます。

「今、国分町の風俗店が流行っているらしい。みんな行ってるかもね」地震が起こってから約3ヶ月後に、仙台市に隣接する石巻市で工場の片付けをしている男性からこの言葉を聞きました。その時から国分町を撮りたいという気持ちを持ちつつも、躊躇してしまっていました。
今年4月に被災地に暮らす人を撮影している際に、ふと「写真を撮っている時の空気が軽くなった」と思う瞬間がありました。その時から、その日に撮影した画像を見ながら、被災地で人を撮ることについて再度考え直しました。そして、現場に何度も行っているはずの自分が、時間の経過や環境の変化によって、状況に慣れてきてしまっていることに気付きました。そこで私は、撮影することをためらってしまっていた、仮設住宅に暮らす人々と同時に、国分町で過ごす人をしっかり撮影しようと決意しました。 田代 一倫

展示内容/インクジェットプリント 約15点

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