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日程2010年07月02日 ~ 2010年07月03日
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時間19:00
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会場AITルーム
建築をアートから、アートを建築から眺める二日間。
MAD集中講座 vol.2 「建築とアートから現代を考える—美術館と展覧会をめぐって」
*画像:The Guggenheim Museum Bilbao(スペイン) 撮影:五十嵐太郎
7月2日と3日の講座では、東北大学大学院工学研究科教授で建築評論家の五十嵐太郎氏を迎えて、建築とアートの影響関係をについて歴史や現代の議論をとおして検討します。
アートは、ある意味、それを保護する建造物がなければ成立しえなかったものといえるでしょう。一方で、アートはその物理的な制約を越えて形を変え、建築の考え方に影響を与えてきたといえます。宮殿を転用したルーヴル美術館にはじまり、近代、ポストモダンを経て現代と、美術館建築は社会とともに変容し、アートもそれに従ってその定義を拡張してきたといってもいいでしょう。そうした動きのなかで、建築をアートを容れる箱としてとらえるか、表現やデザインの方法という点で両者を同質なものとみるか、あるいは、現代建築の流行にたいしてアートが影響を与えているとするのか、両者はどのような影響関係を作り上げてきているのでしょうか。さまざまな展覧会やプロジェクトをとおして双方の関係を分析し、建築とアートの
未来を想像してみます。
[レクチャー1] 美術館建築の変遷からアートを見る 7月2日(金)19:00-21:00
ルーヴル美術館やニューヨーク近代美術館など、美術館の建築からアートの変遷を考えます。
[レクチャー2] 箱モノではなく、表現としての建築へ 7月3日(土)13:00-14:30
ビルバオ・グッゲンハイム美術館や金沢21世紀美術館などを取り上げながら、建築をアートと同じように「作品」としてとらえます。
[レクチャー3] 建築から未来のアートを考える 7月3日(土)15:00-16:30
「展覧会」をキーワードに、建築と現代アートを比較しながら、リノベーションや新しいタイプの建築家の登場、レクチャラーが企画に関わった建築展に触れます。
五十嵐太郎略歴: 1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。
第11回ベネチア・ビエンナーレ国際建築日本館展示コミッショナーを務める。主な著書:『終わりの建築/始まりの建築』(INAX出版)、
『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)、『新編新宗教と巨大建築』(筑摩書房)。
【概要】
日時: 7月2日(金)19:00 - 21:00 / 7月3日(土)13:00 - 14:30、15:00 - 16:30 *2日間
場所: AITルーム(代官山)
定員: 20名
費用: 12,600円(税込)
受講資格: 特に無し
集中講座概要やレクチャーの内容、およびお申し込み方法については、下記URLよりご覧ください。
* 集中講座の詳細について: http://a-i-t.net/modules/tinyd6/index.php?
* オンライン申込フォーム: http://a-i-t.net/modules/liaise/index.php?form_id=11
【MAD集中講座とは?】
現代アートをより深く考えるために、特定のテーマについて短期間で学ぶことができるよう
にデザインされています。
2010年度は、建築、アジア美術における近代、哲学思想、写真、ジェンダーをテーマに、
6つの講座を開講します。