-
日程2021年05月11日 ～ 2021年06月10日
-
時間00:00
-
会場https://ana-chro.setagaya-ldc.net/
市井の人々によって記録された、昭和のホームムービー。昭和30年代から50年代にかけてひろく普及した8ミリフィルムは、当時の暮らしを知る貴重な資料となっています。一方で、映画作品やテレビ番組と比較すると、個人が撮影した8ミリフィルムのアーカイブは遅れているのが現状です。
公益財団法人せたがや文化財団 生活工房では、メディアを通じて「知る・語らう・表現する」という3つの視点から、映像をかこむ場づくりなどを行っているremo［NPO 法人記録と表現とメディアのための組織］を招き、世田谷区内の一般家庭に眠る8ミリフィルムを収集・公開・保存・活用する取り組み「穴アーカイブ」を2015年から展開してきました。昭和のホームムービーを地域の生活記録として捉えなおした本プロジェクトの成果（全84巻、約15時間分）は、ウェブサイト「世田谷クロニクル1936-83」にて視聴できます。
このたび、フィルム提供者の証言をもとにして、映像キャプション84巻をすべて加筆し、ウェブサイトであらたに公開しました。フィルムの撮影者や被写体でもあった提供者の言葉には、個人の視点からみた社会状況や暮らしぶりが綴られています。提供者の記憶と映像記録がお互いに補い合い、個人が過ごした当時の風景が目に浮かぶようです。
今後は、公開中の映像を活用したプログラムを実施していく予定です。2021年度は、生活工房ギャラリーの一角で行う常設企画「生活工房アレコレ」において月替わり上映を行います。「ホーム」で過ごす時間が増えた昨今、昭和のホームムービーをお楽しみいただけると幸いです。
