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日程2009年11月30日 ~ 2009年12月05日
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時間15:00
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会場慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎イベントテラス
本作品は、展示会場となる来往舎の「内臓」を表現した作品です。「内臓」は音と光によって表現され、建築物の体内における代謝、外部環境からの影響、空間内に足を踏み入れる鑑賞者の存在により刻々と変化していきます。来往舎は普段は知覚できない内部を晒し出し、鑑賞者を自己の体内へと誘います。
作品制作においては、空間内の人の位置や音・声を検出するシステム、4chのスピーカー、照明装置とプロジェクションを用いて「通常とは異なる法則が働く空間」を創り出し、鑑賞者を巻き込み変化していく空間そのものを作品として提示します。
具体的な表現方法では、音は電子音のドローン(持続音)や微弱なノイズを中心として、鍵盤楽器、弦楽器、声、環境音なども用い、永遠に続く音楽として構築します。また、視覚効果として白熱電球と光ファイバーを用いた照明オブジェをマトリクス状に配置し、中心にプロジェクターの映像を投影して池のような状態を作り出します。これらの音、発光パターン、映像の変化を同一のアルゴリズム「LABYRINTH」によって制御し、動的で幾何学的な構造物を生成していきます。