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日程2014年12月16日 ~ 2014年12月28日
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時間11:00
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会場tokyoarts gallery
この度、tokyo arts galleryでは、鈴木光雄 写真展「Intimate」を開催致します。身体の動きや顔の表情、台詞をストイックに削ぎ落とし、力強い存在だけを演ずる能楽、あるいは、空間にすべてを描ききらないことでより深遠な世界観を表現する日本画、そんなシンプルさの奥に秘められた多様な感情や深い内面性の表現を探究したいという鈴木氏の思いから、今回の作品群は生まれました。作品制作にあたり、音楽家が楽曲のイメージにあう楽器を選択するように、まず撮影機材を吟味することから始めた鈴木氏が偶然出会ったのは、最小限の機能しか持たない木製の大型カメラ、柔らかく独特な描写をする約70年前に製造されたレンズ、心の濃淡やゆらぎを定着してくれるポラロイドフィルムでした。これらは植物の存在、自身の心の奥底に秘めた感情を明確に表現する手助けをしてくれただけでなく、より多くの可能性を作家本人に示し、今回の作品へと導いてくれました。モノクロームで表現された静謐感溢れる作品の数々を、本展で是非ご高覧下さい。
【鈴木光雄】
レンブラント、フェルメールなど17世紀の画家に感銘を受け、油絵とデッサンを学ぶ。その後写真に興味を持ち、1988年東京写真専門学校(現東京ビジュアルアーツ)卒業後、写真事務所勤務などを経て、1995年独立。東京を拠点として主に広告写真を撮影する。2006年7月より生活と活動の拠点としてマレーシアに移住。マレーシアの撮影プロダクション"Studio Rom"に所属し、 マレーシアやシンガポールでの広告やポートレート、ビューティー、ファッション、 エディトリアル分野の撮影を数多く行なう。また、2000年より作家活動を始め、作品を日本国内、海外で発表。 作品は、これまでに日本やアメリカ、イギリス、ドイツ、ポーランド、シンガポールなどのギャラリーで展示販売され、Zoom International (イタリアの写真専門誌)をはじめ、アメリカやイギリス、カナダ、ドイツ、ポーランドの写真専門誌やファインアート誌、写真集などに掲載される。2010年10月にマレーシアより日本へ帰国し、再び東京を拠点として活動。HP : http://www.mitsuosuzuki.com