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終了【2/8~2/23】 おもいで学舎 「omoide mart」展 〜第4回 東京アンデパンダン展 受賞者展 vol.1〜

  • 日程
    2014年02月08日 ~ 2014年02月23日

  • 時間
    11:00

  • 会場
    EARTH+GALLERY

〜第4回 東京アンデパンダン展 上位者展 vol.1〜
おもいで学舎 「omoide mart」展

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【会期】 2014年2月8日(土) - 2月23日(日)
【企画】 東京アンデパンダン実行委員会
【入場】 無料 (月曜休廊)
【時間】 11:00 - 19:00 (最終日は17:00まで)
【会場】EARTH+GALLERY
※2月22日(土)14:00よりワークショップ「シルクスクリーンでつくる おもいでハウススケジュールBOOK」を開催いたします。 詳細はギャラリーホームページ、またはFacebookをご覧ください。
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おもいで学舎、という世界

 「おもいで学舎」は、東京芸術大学デザイン科2年生である山口崇多、田川晟の2名によるコラボレーションである。「古い良いものをリデザインして再生する」という彼らの活動コンセプトから、グループ名を付したものだ。全国各地の廃校がものづくりのアトリエとして再生されているが、そこでは、懐かしい雰囲気の中で、昔ながらのものづくりが、新しいデザインとして創り出されている。リデザイン作品によって、自らのアトリエや展覧会場を、そういった場=学舎として現出することが彼らの活動趣旨である。

 第4回東京アンデパンダン展では、山口による壁面インスタレーションと、田川が制作したアクセサリーを展示した。前者では、一度は一般大学を卒業し没個性なフリーターとなった山口が、一念発起して東京芸大を受験・合格し、自己を表現していく姿が、平面パネル、ファブリック、フィギュア等のミクストメディアで表現されていた。テーブル上にレイアウトされた古木のアクセサリーも人気を呼んでいた。クジ運悪く、狭い通路という残念な場所に展示することとなってしまったことが逆に、他作歌の作品と干渉し合わずに「おもいで学舎」の世界を完結させる効果を生んでいた。

同展の観覧者による人気投票でトップに立った彼らは、このたびEARTH+GALLERYで個展を開催することとなったが、そこでは彼らの世界観が初めて広い展示スペースを利用して提示されることとなる。作家によれば、3Dアニメーション映写、古着にシルクスクリーンプリントしたもの、古木のアクセサリー、レジン製フィギュア、古紙に描いたイラスト/ドローイングに加えて、山口があちこちから拾ってきたおもしろグッズが展示室の床に展示されるのだという。それぞれが個別の作品でもあり、全体がひとつのインスタレーションでもある構成だ。

現代のマンガ、ライトノベル、アニメーションなど、日本が特色を発揮している作品分野では、どれだけ強固に独自性の高い世界観を提示できるかが、作品の評価や人気の大きな決め手になっている。現代美術においてもまた、その傾向が強まっており、東京アンデパンダン展の人気投票で第1~3位となった作品はいずれも説得力を持って完結した世界観を提示できた作品であった。引き続きEARTH+GALLERYでは、第2位の小松冴果、第3位の服部正による個展も開催される予定だが、それぞれの作家が果たしてどの様な世界を魅せてくれるのか、楽しみである。

深瀬鋭一郎(深瀬記念視覚芸術保存基金代表)

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■お問い合わせ■
EARTH+GALLERY
東京都江東区木場3-18-17 1F
tel/fax:03-5809-9949
mail:info@earth-plus.net
HP:http://earth-plus.net

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