骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2010-11-19 12:07


[CINEMA]狭い路地が入り組んだ京都の雰囲気、IT化で世界中に広がる人間の邪念…数々の奇妙な感覚が魅力的なファンタジー『堀川中立売』クロスレビュー

『おそいひと』柴田剛監督が京都を舞台に現実の裂け目を大胆に映像化。前売おふだチケット5名様にプレゼント!
[CINEMA]狭い路地が入り組んだ京都の雰囲気、IT化で世界中に広がる人間の邪念…数々の奇妙な感覚が魅力的なファンタジー『堀川中立売』クロスレビュー
(C)2010 SHIMA FILMS

『おそいひと』で賛否両論を呼んだ柴田剛監督、そして企画・制作のシマフィルムによるタッグが次に仕掛けストーリーは、現代の京都を舞台に、ホームレスやヒモなど社会から脱落したふたりの男に降りかかる奇妙な出来事の数々。主人公である、オシリペンペンズの石井モタコ扮する信介と、山本剛史が軽妙に演じるツトムというふたりの男のやりとりは、バディ・ムービー的なほのぼのとした雰囲気を醸し出しながら、安易な友情物語とは光年離れたような突飛もない出来事の連続により、そこからも位相をずらせていく。もちろんただ単にストレンジなだけではなく、ある殺人事件により人目から隠れて暮らす男・寺田を中心としたエピソードには、人間のトラウマやメディアの煽動力、といった現代の問題が顔を覗かせる。

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(C)2010 SHIMA FILMS

123分という長さを感じさせない緩急を交えたテンポ感に大きく貢献しているのが、柴田監督が撮影前から練っていたという音楽。あらかじめ決められた恋人たちへやABRAHAM CROSSなど、現在のライブハウスシーンで活躍する精鋭たちが楽曲を提供しており、とりわけハイライトシーンで奏でられるneco眠るの脱力感溢れるグルーブには、単なるサウンドトラックの範疇を超えた、サウンドと映像の交配の可能性がある。 しっとりとした京都の風情のなかに、ヒステリックなまでに原色のビジョンを浮かび上がらせたのは、石井裕也監督の『君と歩こう』や板倉善之監督なども手がけた高木風太による撮影も秀逸。風変わりな物語を最後まで辿ってみると、そこに柴田剛監督作ならではの骨っぽさを感じることができるだろう。



おふだチケット5名様プレゼント!

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『堀川中立売』では通常の劇場観賞用前売券と併せて、業界初の試みとなるスタッフによる手作りの前売券「おふだチケット」を1,000円で発売中。本編で重要なアイテムとして登場する“ペットボトル”にちなみ、使用済みのペットボトルを劇場観賞用前売券へと再生(リノベーション)している。さらに、半券部分に“もう一回”と書かれていれば、次回は無料で鑑賞が可能。webDICEではこのおふだチケットを5名様にプレゼントいたします。

【応募方法】

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■応募締切り: 2010年11月26日(金)15時

※発送をもって当選のご連絡とさせていただきます。


『堀川中立売』
2010年11月20日(土)よりポレポレ東中野にてロードショー、
吉祥寺バウスシアターにて [ 期間限定爆音!] レイトショー

キャスト:石井モタコ(オシリペンペンズ)、山本剛史、野口雄介、堀田直蔵(バミューダ★バガボンド)、祷キララ 他
企画・製作:シマフィルム株式会社
アシスタントプロデューサー:福嶋美穂、酒井力
アソシエイトプロデューサー:田中誠一、松本伸哉
監督・脚本:柴田 剛
脚本:松永後彦
撮影:高木風太
編集:高倉雅昭
2010年/HD/123分45秒/シマフィルム作品
公式ホームページ

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