2015-01-17

フランスと日本、表現の不自由 このエントリーを含むはてなブックマーク 

こんにちは、オフィスHの伊藤です。
寒中お見舞い申し上げます。
オフィスHのご挨拶>> http://blog.livedoor.jp/officeh_notebook/

2015年は、フランスの風刺雑誌「Charlie Hebdo(シャルリー・エブド)」編集部への襲撃とユダヤ食料品店での立て籠もりで幕開けしました。
犠牲になった方々に心から哀悼の意を表します。
犯人はイスラム過激派と伝えられ、ほかにも“テロ”計画があるとか・・・。
繰り返されたムハンマド風刺画への報復とされているけれど、背景にはフランスの民族問題もあるでしょうね。
フランスは16世紀~20世紀、北中南米、アフリカ、中東、アジアに帝国主義植民地を展開しました。
襲撃犯は、マグレブと呼ばれる北アフリカの旧植民地の出身者。

これをきっかけに「表現の自由」を考えた方も多いでしょうね。
翻って日本。日本で起こっている「表現の不自由」の展覧会が東京・練馬で1月18日から開催されます。表現の不自由展~消されたものたち>> http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/64775051.html

(1)第87回米アカデミー賞の候補作品
(2)Maison des Scenaristes(脚本家センター)、脚本家とプロデューサーのビジネスミーティング開催
(3)国際共同製作へ舵を切った、英国アニメーション
(4)スマホ依存から抜け出したい人にオススメなアプリ(ボストン式  起業と教育の話より)
(5)オンラインの第5回マイ・フレンチフィルム・フェスティバル、1月16日~2月16日
(6)Annecy 2015、コンペティション作品募集中

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(1)第87回米アカデミー賞の候補作品
年が明けると、オスカーレース本格化。米アカデミー賞の候補作品が発表されました(現地1月15日)>> http://oscar.go.com/nominees

アニメーション関係では日本人の作品が2本ノミネートされました。
長編アニメーション部門に、高畑勲監督の『かぐや姫』、短編アニメーション部門に米国在住の堤大介さん、日系米国人のロバート・コンドウさんが共同監督を務めた手書きアニメーションの「Dame Keeper(ダム・キーパー)」。
堤さんは「やりたいことをしたい」とピクサーのアートディレクターを辞め、ふりーになってこの短編を完成させた、気概の持ち主とか。映画.com「手描きアニメーションに世界が喝さい!ピクサーの堤大介監督に聞く」>> http://eiga.com/news/20140605/13/

長編部門では、アイルランド、ルクセンブルグ、ベルギー、フランス、デンマーク合作のTomm Moore、Paul Young共同監督作品『Song of the Sea』に興味があります。Tomm Moore監督は二度目のノミネーション。

短編部門では、ノルウェーのTorill Kove監督の『Me and My Moulton』(ノルウェー、カナダ合作)が入りましたね。
前作『デンマークの詩人』でオスカーを受賞したKove監督の最新作。彼女らしいユーモアとペーソスとテンポ。受賞は逃すかもしれないけど、わたしは好きだな、このセンス。
おや、NFBのサイトでフル視聴できます>> https://www.nfb.ca/film/me_and_my_moulton

そしてDaisy Jacobs監督の『The Bigger Picture』もおもしろそう。英国のNational Film and Television Schoolの学生作品ですね。
Joris Oprins監督の『A Single Life』(オランダ)、Patrick Osborne 監督の『Feast』(米Walt Disney Animation Studios)もノミネートされました。

授賞式は2月22日(現地時間)です。

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(2)Maison des Scenaristes(脚本家センター)、脚本家とプロデューサーのビジネスミーティング開催

Ruさんこと、桑畑かほるさんから「フランスのクレールモンフェラン短編映画祭へ行きます」とメールをいただきました。
米国に拠点を置くTiny InventionsでパートナーのMax Porterさんと開発中の短編アニメーション『Negative Space』が、フランスのMaison des Scenaristes(脚本家センター)の運営する、脚本家とプロデューサーとの個別商談、「FROM SHORT TO LONG」ミーティングに選ばれたそうです。
180もの応募企画から最終選考に残ったのは16本>> http://www.maisondesscenaristes.org/?p=1373

「FROM SHORT TO LONG」は文字通り、短編映画を長編へ発展させたい作家がプロジェクトのピッチをして、プロデューサーとone-to-oneの商談をする場のようです。。
フランスの非営利団体が2012年のカンヌ映画祭で始めた、プロジェクト開発支援。国籍、テーマ/ジャンル、実写かアニメーションかを問わず応募を受けつけ、厳選したプロジェクトの作家とプロデューサーとをマッチングさせる。
Maison des Scenaristes>> http://www.maisondesscenaristes.org/?lang=en
目的もやり方も明確でシンプル。こういう文化産業支援がど~して、日本ではできないのでしょう・・・ね?

RuさんとMaxさんも「作りたいアニメーション」を実現させるため、世界中に情報網を張り巡らせ、貪欲にチャンスを探しています。
日本で「やりたいことができない」ってぼやくくらいなら、世界へアンテナを広げましょう。

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(3)国際共同製作へ舵を切った、英国アニメーション

実写+CGIの長編映画『パディントン』が英国で大ヒット。全世界で90億円の興行収入を見込んでいるとか。
成功の秘訣?それは国際共同製作!>> http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp/64773445.html

英国の学生作品『The Bigger Picture』がオスカーにノミネートされましたね。

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(4)スマホ依存から抜け出したい人にオススメなアプリ(ボストン式  起業と教育の話より)

スマホ依存の危機感を感じていますか?なら・・・>>  http://multicultiblog.com/author/makix5/

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(5)オンラインの第5回マイ・フレンチフィルム・フェスティバル、1月16日~2月16日

ユニフランスのオンライン映画祭 myFFF(マイ・フレンチフィルム・フェスティバル)。
自宅で映画祭。
期間: 1月16日〜2月16日 
エントリー作: 長編・短編計23作品
短編は配信無料。長編は iTunesでも視聴可。

第5回マイ・フレンチフィルム・フェスティバル>> http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/

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(6)Annecy 2015、コンペティション作品募集中

そして今年もアヌシー国際アニメーション・フェスティバル「Annecy 2015」(6月15日~20日)(http://www.annecy.org/home)。
現在、作品、プロジェクト募集中です。

募集締切
■ Feature films: 2015年3月15日
■ Short films, TV films, Commissioned films, Graduation films: 2015年2月15日
作品募集について>> http://www.annecy.org/take-part/submit-work/submit-a-film

■ Projects: 2015年2月13日
Mifa 2015 Call for Projects>> http://www.annecy.org/take-part/submit-work/submit-a-project

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HNewsのバックナンバー掲載
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromi_ito2002jp

フランスのFolimageスタジオの短編アニメーション(字幕or吹き替え版)を貸し出します
http://www.wat-animation.net/wat_Folimage.html
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伊藤裕美

ゲストブロガー

伊藤裕美

“インディペンデント映画(アニメーション)を広める活動をしています。”


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