映画を見るまで、ゲンスブールという名前さえ知らなかった。
才人と前評判が高かったが、やはり見終わって思うのは、ただのオヤジじゃん・・・という事。
スクリーンに映し出されたのは、中年男のたるんだ顔。
自堕落で自由人、好き放題の一生
BB(ブリジット・バルドー)と浮名を流せて得意満面、容貌に自信もない。
あの大き過ぎる鷲鼻ではね。
彼女だって本気じゃないサ、ちょっと気になって、可哀想に思っただけかも。
芸能界とかに、よく居そうなタイプの人間である。
若い芸人さんも、こういう生き方を目指しているのではなかろうか。
「同じ一生、やりたいようにならないと損!」みたいな心根で。
でも、この人がフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」の作詩家だと分かるとちょっと緊張が走る。
シャンソンと言えば、この曲は名高い。
やっぱりゲンスブールはマルチ・タレントなのだ。
エディット・ピアフに「私に曲を書いて!」と言わせ・・・
ああ、凄い、凄い、やっぱり普通とは違う。
「ジュ・テーム」ジェーン・バーキン&ゲンスブールなど聞くと、ゲンスブールに痺れる。
4度目の結婚、58歳で息子ルルが誕生、パパと呼ばせ、可愛がる!
醜態ながら、変に納得させてしまわせるゲンスブールの赤裸々な人間性。
まさに「愛されたくないが愛されたい。そう、それが私なのだ。」と言えよう。
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