“これって、パウエルの映画の列、ですか...?”
と、どこからどうみてもスケーターのお兄さん2人組。
映画をみるまえから、なんだかニンマリしてしまう。
上映開始を待つ間、みんながワクワクしてるのがよくわかる。
かくいうぼくも、ワクワクしながら待っていた。
リアルタイムで出会えなかった世代も、もろに衝撃をくらった世代も
なんだかよくわからないけど誘われて一緒に観にきた人も、
—そう、たとえスケートができなくても
はじめてロックを聴いたときに受けた衝撃や、どこからともなくわいてくるあの頃の初期衝動
誰にでも平等に与えられた、でもちょっと“裏の道歩いてきた”、そんな青春時代を過ごしてきたぼくら。
ストリートやらボードカルチャーにうっかりどっぷりつかっちゃってる人は必見。
最近うだうだしちゃってる、そんな人。12/1、迷わず劇場へ。
はじまりがあれば、必然とおわりもくる訳で
“かたちあるものは、いつか壊れるんだ。” ーステイシー・ペラルタ
はかないもの程、鮮烈な輝きを放つ。
みんなの思い出のアルバムを一緒にのぞいて
くすくす笑って、つられて泣いて、それでもニッコリなるおはなし。
たのしいときはやっぱり永遠には続かなくて
光があれば陰もできるし、夜が終わればまた朝がくる。
KIDSならニヤリとなるシーンも満載。
あんな人やこんな人も出てきたりして、ぐっとくる音楽のオンパレード。
いぶし銀になった悪ガキたちの、ギラギラやキラキラがたくさんつまってる。
先代たちにも恐怖心はもちろんあったのでした...!
いつもストイックであり続け、どんなときでもたのしむ気持ちを忘れてはいけないと
彼らは教えてくれる。
エンドロールが終わって、“スケートしよ〜”ってなることまちがいなし。
スケボーブーム復活のプロジェクトとして、
また、プロダクトとしてのスケードボード、という点からみても納得の
“ありがたい”としか言いようのない、スーパーヒーローたちの思い出。
いつのまにか、“がむしゃらにあそぶ”ことがなくなった大人たちにもみてほしい
そんな映画です。
おしまい。