骰子の眼

cinema

東京都 品川区

2012-11-30 23:35


いぶし銀になった悪ガキたちの、ギラギラやキラキラがたくさんつまってる

スティーヴ・キャバレロ、トニー・ホーク、トミー・ゲレロら伝説的スケーターが半生を振り返る『ボーンズ・ブリゲード』クロスレビュー
いぶし銀になった悪ガキたちの、ギラギラやキラキラがたくさんつまってる
映画『ボーンズ・ブリゲード』より (c)2012 UNION AVENUE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.

今作のタイトルであるボーンズ・ブリゲードという名前は、決してスケートボードにのめり込んでいない人でも、80年代に青春を過ごした人なら一度は聞いたことがあることだろう。70年代に日本でもスケードボードが市民権を得て、シーン全体が商業的な成功を得るものの、その後業界全体が下火となったときに、スケードボードを一過性の流行ではなく、ライフスタイルとして、カルチャーとして定着させようとしたのがボーンズ・ブリゲードというチームだった。スティーヴ・キャバレロ、トニー・ホーク、トミー・ゲレロ、ランス・マウンテンなど極めて個性的な少年たちがどのように集められ、シーンの荒波をサバイブしていったのか。『DOGTOWN & Z-BOYS』のステイシー・ペラルタ監督は、彼らに丁寧なインタビューを行い、それぞれの葛藤を炙りだしている。


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映画『ボーンズ・ブリゲード』より (c)2012 UNION AVENUE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.

『ボーンズ・ブリゲード』は、この時期に生まれたスケードボードの代表的トリックが、ライダーたちの人間性から生まれたことを証明してみせる。カメラを前に赤裸々にパーソナルを語るメンバーの姿は、当時の貴重なライディング・シーンの数々に劣らず輝いている。喜怒哀楽を隠そうとしない彼らの語り口こそが、今作を単なる記録映像のお蔵出しといった要素だけでなく、スケートボーディングの精神を、歴史を通して伝え、これからの世代に継承していくための作品となることに貢献している。スケートボードのみならず、あらゆるユース・カルチャーに必要とされる、アートに向かっていく信念をここで知ることができるはずだ。


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映画『ボーンズ・ブリゲード』より (c)2012 UNION AVENUE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.



映画『ボーンズ・ブリゲード』
2012年12月1日(土)、シネマライズにてロードショー
全国順次公開

監督:ステイシー・ペラルタ
製作:ステイシー・ペラルタ、ジョン・オリヴァー、ナディーン・ブラウン
製作総指揮:ジェームズ・トルーイット、アルバート・アラン
撮影:パトリック・ダリン
美術:ベス・グッドナイト
編集:ジョッシュ・アルトマン
オリジナル音楽:リック・マークマン
出演:ロドニー・ミューレン、スティーヴ・キャバレロ、トミー・ゲレロ、マイク・マクギル、トニー・ホーク、ランス・マウンテン、クリスチャン・ホソイ、ジョージ・パウエル、ベン・ハーパー、フレッド・ダースト、シェパード・フェアリー
2012年/アメリカ/カラー/111分
(c)2012 UNION AVENUE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED.
提供:キングレコード+グリーンルーム+レイドバック・コーポレーション
配給:グラッシィ
公式サイト:http://www.bonesbrigade.jp

▼『ボーンズ・ブリゲード』予告編



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