故溝口チエさんを水俣病認定せよと福岡高裁が熊本県に命じたことを受け、
石牟礼道子さん(作家)、原田正純さん(医師)、馬場昇さん(元衆院議員)らが、
国・熊本県へ上告断念を求める緊急声明を発表。賛同者を集めている。
熊本日日新聞によると、締め切りは12日。
今でも「水俣病」の文字が新聞やテレビに登場することに驚いた人もいるようだが、水俣病事件は、未だに解決していない。
2月27日、福岡高裁は、故溝口チエさんを水俣病ではないとした熊本県の判断を取り消し、「チエさんを水俣病と認定せよ」という判決を下した。
国・熊本県がこの判決を不服である場合、最高裁に「上告」することができるが、原告の溝口さん(チエさんの次男)は80歳。母親のチエさんが生きていらっしゃれば112歳。
これ以上の裁判は、問題解決の先延ばしであり、その間、被害者は亡くなってしまうかもしれない。(アイリーン・スミスさんの「水俣と福島に共通する10の手口」の一つ)
国・熊本県へ上告断念を求める緊急声明への賛同はこちらから。
●署名用紙ダウロード先
右クリックで「名前を付けて保存」を選択するとダウンロードできます。
http://sky.geocities.jp/kushami_19791979/20120301/kinkyu_seimei_20120301.pdf
(署名用紙PDF 最首塾サイト内)
●署名用紙&署名の背景説明について
http://www.geocities.jp/saishjuku/
(最首塾サイト)
参考:38年目の水俣病認定をも引き延ばすのか 原告勝訴の溝口裁判高裁判決を受けて
(緊急声明書の全文あり)
http://yummyseaweed.seesaa.net/article/255618433.html
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動画「水俣病溝口訴訟 控訴人 溝口秋生さん 環境大臣申し入れ」 撮影:土本基子
3月1日、原告の溝口さんらが環境省を訪問。
熊本県が上告しないよう、環境省から県に伝えてほしいと申し入れするが、
環境省特殊疾病室の担当者の回答は、ズレまくり。
彼は被害者の声をせき止める(上に伝えない)「ゲートキーパー」ではないかというのが私の印象。
細野大臣らが記者会見で溝口訴訟判決についてコメントしているが、
環境省からの助言をうけての発言である。
その発言を大臣や副大臣が公に自分の意見として公表する。
政治家はそれでいいのだろうか。
いろいろなことを考えさせられる動画である。