この作品で一番印象に残ったのはやはりアンドレス役の少年の瞳。
とても印象的で素晴らしかった。『瞳は静かに』という邦題にも納得。
アルゼンチンの歴史について、正直あまり詳しく知らなかったこともあり、
鑑賞後にいろいろと知ることが多く、考えさせられてしまった。
子どもの心はとても繊細で、大人が思う以上に敏感に周囲のいろんなことを
感じとっている。小さいなりに一生懸命に理解しようとしているのだ。
それ故に理解できないことや傷ついてしまうこともある。
アンドレス少年の瞳を通して語られるストーリーの中で「1年間」という時が、
外的・内面的にも彼の心の中にどのような変化をもたらしたのか。
その眼差しが見つめる先に、アルゼンチンという国、そして軍事独裁政権という
政治に翻弄されてしまった家族の悲しみが透けて見えるような気がした。
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