サルトルもボーヴォワールも名前しか知らず、二人の著書も読んだ事ないまま鑑賞したのですが、ボーヴォワール視点が良かったです。
当時にしたら時代の最先端だった事実婚と自由恋愛。
理想に見えるけれども、実際は男性に都合よく感じます。
愛してるなら当然感じる嫉妬。
映画ではそういった裏のどろどろした部分も生々しく描いていて、哲学についてはわかりませんが、人間としての生々しさが感じられ良かったです。
その中で毅然とあり続けるボーヴォワール先生には尊敬です。
女性として、ボーヴォワール、読みたくなりました。
彼女のように強くありたいと思ったのでした。
哲学を知っている人にはもしかしたら物足りないかもしれませんが、二人がどういう関係で、どういう感情があったのか知るには良い映画ではないかと。
ちょっと駆け足感も否めませんが、伝記的映画としては主題がはっきりしていてみやすかったです。
これから『第二の性』読んでみようと思いました。