今はよくわからないですが90年代のテレビでは明け方に近い深夜、スキーやサーフィンの超絶映像が延々と流れていたものです。今でもアウトドアショップなどの店内映像で流れていると思うのですが、ああいった圧巻の映像を大画面で楽しめる映画でした。
2006年に1週間ほどパタゴニアの観光地をうろついたことがあるのですが、そんな観光地巡りでは味わえない屹立とした大自然映像でした。
私的なロードムービーのようでいて、その反面、素晴らしい装置による撮影が行われ、過酷なドキュメンタリーのようでいて、脚本に沿ったように話が展開していきます。
鑑賞後は奇妙な感じでしたがじわじわとわかってきました。この映画は自然環境や山岳文化、アウトドアスポーツの素晴らしさを紹介するパタゴニア社の堂々たるプロパガンダですね。
パタゴニア社はバンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルなる映画祭を長年主催しているのですがその結晶ともいえる映画なのでしょう。
本作のかわいいアニメーションはグラフィックアーティスト、ジェフ・マクフェトリッジ(Geoff McFetridge)が手掛けています。要チェックです。