この間のフィルメックスでの授賞式で、監督から届いたビデオレターを見て、私、なんで見逃したんだろうか?残念だと痛感しました。喜び爆発の監督って、とってもおちゃめな人みたいで。
今回映画見れて本当に嬉しいです。
映画は、本当にずっと息もできませんでした。本当にずっと‥。
冒頭の、暴力シーンでも、どきっとさせられて。これがこの映画を端的に、また象徴的に物語っているのですが。やはり、冒頭シーンというのは絶対に見逃してはいけないなと感じました。
偶然の出会い。そして引き合う事が本当なら、なかったはずの出会い。高校生の女性と、暴力団?の男。最初はどうなる事かと思うのですが、映画が進行していくと、お互いが似ていた、というか境遇も、そして性格も似ているように感じます。具体的には少し違うのですが、なんとなく似ているように思えるのです。
女子高生の家族、彼女の弟がキーマンになっていました。なんでもない、姉弟のようでいて、伏線が沢山あります。
そして男性のお父さんと、男性の自分の子供時代のフラッシュバック‥
とにかくこの映画は見逃してはいけない、というかすべてを一生懸命に見ないとだめな作品です。すべてが偶然のようでいて、そうではないのです。非常に良くできた脚本だと感心します。
ラスト、泣いてしまいました。私は、しばらく立てませんでした。
大きな運命の歯車がきしむ普遍的な悲劇として、最高傑作では!絶対に見て損はない素晴らしい作品でした!