2010-03-06

ホーミーの持つ深い力に感動 このエントリーを含むはてなブックマーク 

 モンゴルというとやはり、少し前に話題になっていた
朝青龍が真っ先に頭に浮かびますね!
他にもモンゴル人力士が沢山、日本の相撲界で活躍しているので
漠然とですが、モンゴルに親近感を持っています。 
そんなことから本作に興味がわき、試写に参加いたしました。

 彼等のルーツは遊牧民族。
農耕民族である日本人とは生き方が違いますが
顔つきは日本人ととても似ています。 
これはとても不思議。
もしかしたら、遺伝子が近いのかもしれませんね。

 彼等の伝統的な歌唱法・ホーミーを軸にした本作は
ドキュメンタリーでした。
しかし広大な土地に生きる人々がホーミーによって繋がっていく、
また、繋がっていることを思い出させる
群像劇のような構成が素晴らしいと思いました。

 初めて聞いた(観た)ホーミー。
その歌い方は独特で、口からではなく
全身から音が発せられているかのような
錯覚を起こします。
声は、歌声に違いないのですが、
自然の音の一部にも感じました。
例えば風の音、雨の音、草原を歩く音などなど、
そこにスッと溶け込むようで、包み込むようでもある、
そんな感じなんです。
そして、その声によって
見渡す限り広がる草原が目に見えるようでした。

 チャンドマニ村へ帰ろうとするザヤと
村へ行きたい衝動に駆られるダワースレン、
二人に流れる遊牧民の血が
自然とこういう想いにさせているのだと思いました。
どの国でもそうですが、
昔からの文化を継承する人が減ってきています。
しかし、時代や景色が変わったとしても、
人々に受け継がれた血が
自分の落ち着ける場所を探す本能をかき立て、
文化は自然と受け継がれていくのでは、と深く感じました。

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michi

ゲストブロガー

michi

“映画を観ることに生き甲斐を感じています。よろしくお願いいたします。”