2010-01-11

新しいのに、懐かしい このエントリーを含むはてなブックマーク 

 町にあるホテルが、夏のイベントに日本の歌手を呼ぶことにしたのですが、町長からそのステージに地元のバンドを出演させなければダメだと言われ、しぶしぶ出演者のオーディションをすることになりました。

 バンドのギタリスト兼ボーカリストの阿嘉(アガ)は台北でミュージシャンをしていたのだけれど、結局売れずに帰ってきたばかりでブラブラしていたのですが、ようやく郵便配達の仕事をするようになったばかりです。

 配達する郵便物の中に不思議な小包がありました。それは、今はもうない「海角七号」という住所宛に、日本から送られてきたものでした。

 この映画に登場する人たち、一人一人の個性がとっても面白くて、とっても賑やかでした。特に月琴の名人だという茂(ボー)じいさんには、かなり笑わせてもらいました。

 「海角七号」宛の手紙の主は、第二次世界大戦中に台湾にいた日本人教師からのもので、彼の台湾に残して来た恋人への思いを語るシーンになると、急にロマンチックな雰囲気になって、これがどう絡んで行くんだろう?と最初は心配でしたが、最後は見事に一つになりました。

 最後のシーンで歌われる「野ばら」はとても感動的でした。わたしも思わず口ずさんでしまったほど。

 台湾の映画を見たのはこれが初めてですが、昔の日本の風景を見ているような、不思議な気持ちになってしまいました。

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Roko

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