日本映画 順位 外国映画
ディア・ドクター 1 チェ 28歳の革命
サマーウォーズ 2 長江にいきる ビン愛の物語
妻の貌 3 愛を読むひと
重力ピエロ 4 ミルク
空気人形 5 グラン・トリノ
ゼロの焦点 6 戦場でワルツを
沈まぬ太陽 7 四川のうた
犬と猫と人間と 8 母なる証明
風が強く吹いている 9 ダウト−あるカトリックの学校で−
ウルトラミラクル 10 それでも恋するバルセロナ
ラブストーリー
日本映画選評...内容はともかく、スタッフの苦労が画面から滲みでていた「劔岳 点の記」を功労賞的な意味でベスト10に入れるつもりだったが、若い役者たちが見事にマラソンランナーに変身していた「風が強く吹いている」、昭和30年代の金沢を絶妙に表現していた「ゼロの焦点」によって選から漏れてしまった。「劔岳...」を含めたこの三本は、観客に最高のものを見せようという製作者たちの気概を感じて、見ていて嬉しくなった。この数年の最高の逸品である一位の「ディア・ドクター」をはじめとしたゼロ年代最後の年の私の10本は、日本映画界の明るい未来を予感させるものばかりと思っている。
外国映画選評...10本を選ぶだけで悩みに悩み、結局12本を選んでから断腸の思いで「アンナと過ごした四日間」と「カティンの森」を落とすことになった。選に入らずとも、二本ともこの作品をどうしても撮りたい、という監督の執念を感じる秀作にかわりはない。
09年は、主人公のキャラクターに魅了された年だった。特に、「チェ 28歳の革命」の人心を惹きつける眼差しをもつチェ・ゲバラ、「長江にいきる...」の中で涙なくしては語れない悲痛な人生を歩みながらも屈託のない笑顔をふりまいていたのが印象的だったビン愛は、スクリーンをとおしてだが、自分の人生で出会った素晴らしい人間のひとりとして長く記憶にとどめておきたい。
各作品については、http://movie.goo.ne.jp/usr/10020560/index5_1_0.html