まず、初っぱなから取り立てやがなんと保安官という庶民の家の差し押さえシーンからです。
そして、なぜ、アメリカの社会がそうなったかをムーア監督が解説していきます。
その発端とは、「リーマンブラザーズにあり」が、かれの主張です。
アメリカの社会を資本主義にしたのは、リーマンブラザーズぢゃ~というのです。
また、資本主義と民主主義はちが~うというのです。
第2次大戦後のアメリカを完全な資本主義(キャピタリズム)に汚染して拝金的な価値観をアメリカンドリームとして幻影を見せているというのです。その結果、1%の富裕層と99%の庶民を作り出している。貧富の差はますます大きくなって中間層がいなくなっている。というのです。
原因は、ブッシュ政権でのデリバテブやプライムローンといった政策と金融界への支援政策だといいます。そして、遂に監督は、金融界のウォール街へ政府の拠出金を返せと迫りますが、相手にされません。
でも、アメリカの捨てたもんじゃないと、一方では、閉鎖された工場に立てこもる従業員や差し押さえられた家に戻って占拠する住民などが、保安官などの治安組織が手を出せなくなっていく姿を描いて希望を持たせます。また、希望の星オバマの登場と期待をもっています。
ルーズベルト大統領が言ったことが実現していないことをなげく監督の言葉で終わります。
エンドロールに流れる曲は、キリストは、なぜ磔になったかを歌い上げていて面白かったです。
この映画を見て世界的な不況の原因に思いをはせましょう。
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