試写会の会場は開場してすぐに入ったのだけど開演までずっとANVILの「Metal On Metal」が流れていてライブが始まる前のような雰囲気でやや興奮してきた。
しばらくコンサートいってないなあと思う。
7時の開演予定の頃に監督紹介があり、日本の応援サポーターからのメッセージの後
映画が始まるとの説明。
ちなみに海外の応援団長はキアヌ・リーブスとのこと。
スクリーンにTOKIOの長瀬が現れた瞬間、おまえかよ!といったガッカリ感に開場全体
が包まれる。(ここは全く私の主観です。TOKIOファンの方すいません)
映画がはじまるといきなりボーカルのリップスのフルチンの姿にややひいたりするものの
現在の普段の生活(給食の宅配や、工事現場の仕事をしながらの、週末の地元でのライブの様子など)やANBILのバンドとしての現在がありのままに淡々と映されている。
出来の悪いコメディ映画だと笑わせようとの意図がみえみえで全く笑えなかったりするけど、
このドキュメント映画の場合、このありのままの姿に思わず笑ってしまう。
常にポジティブで熱いボーカルのリップスとどこか天然で飄々としたドラムのロブの掛け合いがたまらなく面白い。
16歳で知り合いバンドを結成して50歳を超えた現在まで延々とロックしているのだ。
それもメタボなお腹丸出しで。
35年もブレイク無しでお前らいい加減に気づけよ!家族が泣いてるぞと思ったのに
映画の後半になったら世間の奴等いい加減にANVILのことに気付けよ!と思っていた。
映画の終了と同時にスクリーンが上がりANVILの演奏が始まる。
曲は「Metal On Metal」。
席を立ち舞台に殺到した若者に紛れて一緒にコブシを突き上げる45歳の私。
70,80年代ロックを聴いて育ったロックオヤジ達に観てもらいたい映画でした。