地位も財力も人並み以上に恵まれた生活を送るニック(ケビン・ベーコン)の人生が、一夜のギャングの「儀式」の犠牲となり、一変してしまう。
今までの映画であれば、幸せな人生を奪ったギャングへのニック復讐劇を描くのでしょうが、この作品はそんな単純な復讐劇ではなく、リアルすぎる人の弱さを目を背けたくなるほど忠実に描いていました。
はじめ、映画チラシを読んだ時には、ケビン・ベーコンの恐ろしく強い姿を想像したのですが、この作品に描かれているニックは、どこにでもいる普通の父親です。
その父親をここまで奮い立たせ、復讐に身を投じさせる「復讐」の恐ろしさを、この作品では、リアルに感じることができます。
ぜひ最後のシーンを観てしっかりと考えてほしいのですが、「復讐」が生む不幸の連鎖を身近に感じ、暴力に対する歯止めになれば・・・と思いました。
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